板橋区議会 > 2023-01-26 >
令和5年1月26日文教児童委員会-01月26日-01号
令和5年1月26日都市建設委員会-01月26日-01号

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  1. 板橋区議会 2023-01-26
    令和5年1月26日文教児童委員会-01月26日-01号


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    令和5年1月26日文教児童委員会-01月26日-01号令和5年1月26日文教児童委員会  文 教 児 童 委 員 会 記 録 開会年月日  令和5年1月26日(木) 開会時刻   午前10時00分 閉会時刻   午後 3時16分 開会場所   第3委員会室 議題     別紙運営次第のとおり 出席委員  委員長      安 井 一 郎      副委員長     成 島 ゆかり  委員       高 山 しんご      委員       石 川 すみえ  委員       中 村とらあき      委員       しのだ つよし  委員       南 雲 由 子      委員       竹 内   愛  委員       田 中 いさお 説明のため出席した者  子ども家庭部長  田 中 光 輝      教育委員会事務局次長                                 水 野 博 史  地域教育力担当部長湯 本   隆      子ども政策課長  雨 谷 周 治
     保育運営課長   保 泉 正 憲      保育サービス課長 飯 嶋 登志伸  教育総務課長   諸 橋 達 昭      指導室長     氣 田 眞由美  新しい学校づくり課長            学校配置調整担当課長           渡 辺 五 樹               早 川 和 宏  教育委員会事務局副参事(施設整備担当)    生涯学習課長   太 田 弘 晃           伊 東 龍一郎  地域教育力推進課長河 野 雅 彦      教育支援センター所長                                 阿 部 雄 司 事務局職員  事務局長     五十嵐   登      書記       高 瀬   渉                文教児童委員会運営次第 1 開会宣告 2 署名委員の指名 3 陳情審査   <教育委員会関係>    陳情第226号 ESAT-J中学校英語スピーキングテスト)を都立高校入試に使用しな            いよう求める陳情(3頁) 4 所管事項調査  (1)報告事項    ①教育委員会の動きについて(14頁)    ②令和3年度板橋区 「暴力行為」「いじめ」「不登校」の状況に関する調査について                                          (16頁)    ③「いたばし魅力ある学校づくりプラン」の進捗状況について(36頁)    ④東京都板橋区立シニア学習プラザ指定管理者構成団体の変更について(50頁)    ⑤令和5年度あいキッズ運営委託法人の選定結果について(55頁)  (2)所管事項に関する調査    保育施設における不適切保育への対応について(59頁)  (3)所管事項に関する質疑(68頁) 5 閉会宣告 ○委員長   ただいまから文教児童委員会を開会いたします。  本日も、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、発言は着座にて行っていただくようお願い申し上げます。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   初めに、署名委員を指名いたします。  しのだつよし委員、成島ゆかり委員、以上お二人にお願いいたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   それでは、陳情審査を行います。  教育委員会関係の陳情第226号 ESAT-J中学校英語スピーキングテスト)を都立高校入試に使用しないよう求める陳情を議題といたします。  追加署名が98名あり、合計956名となりましたので、ご報告いたします。  その後の状況については、理事者より特段の変化がないことを確認しております。  特段の質疑、委員間討論がなければ、意見を求めたいと思いますがいかがでしょうか。          (「はい」と言う人あり) ○委員長   それでは、理事者の出席を求めますので、しばらくお待ちください。 ◆石川すみえ   おはようございます。よろしくお願いします。前回から1回目、そして2回目の再受験のほうも終わったかと思っているんですけども、その後板橋区教育委員会のほうで受験された皆さんの、受験者の方の声を聞いたりですとかということはされたんでしょうか。 ◎指導室長   それぞれの各学校の校長先生を通しては、どんな状況だったかというのは折々聞いておりますけれども、直接に受験者の方、9年生の方にということはいたしておりません。 ◆石川すみえ   校長先生からはどういった声が上がったんでしょうか。 ◎指導室長   特段何か問題があったとか、トラブルがあったとかというようなお声は届いてはございません。一応無事に終了したということで受けております。 ◆石川すみえ   2回目の再受験の設定日の際にも、東京都教育委員会のほうからは出欠の確認だけのお願いがあったんでしょうか。 ◎指導室長   申込みの方法とか、そちらのほうを確実にということでご案内をしっかりするようにというようなことで、特段何かそのところで報告を求めるとかそういったことはいただいてはおりません。 ◆石川すみえ   11月27日の受験の際には、都教委のほうから、何人受けて何人が当日欠席したのかといったまとめを取るようにといった指示があったかと思うんですけども、2回目の際にはあったんでしょうか。 ◎指導室長   そちらについても、不受験者、追加受験ということでの人数のまとめというところでは、報告というところでいただいております。 ◆石川すみえ   2回目の人数のまとめを教えてください。 ◎指導室長   申込みの方が95名いらっしゃいました。その中で受験をなさった方が86名、欠席者が9名ということで取りまとめて、報告をさせていただいております。 ◆石川すみえ   区教委のほうから、このESAT-Jの受験日、1回目、2回目ともに中学校の教員がその日に出勤しているかどうかというところを把握しているところがあれば教えてください。 ◎指導室長   特段、この日に待機をするようなことは指示を出しておりませんし、そういったことも特に都教委から求められておりませんので、ご自身のいろんな仕事の都合でたまたまいたというところはあったかもしれませんけれども、このために待機ということでは把握はしておりません。 ◆石川すみえ   私のところには、勤務命令やあと要請が教育委員会からあったといった声も教員の方から届いているんですけれども、そういったことは区教委はやっていないという理解でよろしいですか。 ◎指導室長   そういったことはしておりません。 ◆石川すみえ   先ほど、たまたまその日にほかの仕事で出勤している教員がいることは想定されるということが答弁だったかと思うんですけども、その方が例えば不登校ぎみの生徒の家庭に当日の朝電話をするとか、先生、ここの学校にいるから電話をしてもいいよといった不登校対策の一環としてそういった指導をしていた教員は板橋区ではいなかったのかどうか、把握していれば教えてください。 ◎指導室長   特段そういったところの把握はうちのほうではしてはおりませんけれども、そこのところの不登校のお子さん等に関する対応については、当日ではなくて、それまでの段階の中で丁寧にやってきているかと思いますので、当日に何か特段ということでは伺っておりません。また、もし何かトラブル対応があったときには、学校ということではなくて即座に対応できるように、都教委のほうの連絡先が示されておりまして、そちらのほうに連絡するような形になっておりましたので、そういったことも併せて学校での待機等ということで何かをしていたということはございません。 ◆石川すみえ   今、その都教委のほうの連絡先を示していたというのがあったんですけども、それはベネッセのESAT-Jの連絡先ではなくて、東京都教育委員会の連絡先ですか。 ◎指導室長   そうでございます。 ◆石川すみえ   校長先生たちから学校の声として区教委がお話を伺ったということでしたけれども、その校長先生たちの話の中に、都教委の電話がつながりづらくて困ったとか、そういった声というのはあったんでしょうか。 ◎指導室長   本区では、そういったことは伺ってはおりません。ただ、室課長会の中でそういったところを情報共有したときに、若干他区のところでそんなお声もあったというようなことで、情報としてはあったということでは認識はしております。 ◆石川すみえ   その室課長会の中でいろいろな、様々なお話があったということなんですけれども、その室課長会の際に、板橋区としても実際現場の中学校では準備がばたばたで、スケジュール感が大変だったとか、学校を通さないで申込みは各家庭でやるので、でも全員に周知させなくてはいけないというところで、大変だった、手間だったといったような声が板橋区でも出ていたかと思うんですけども、そうした声は板橋区教育委員会として発言などはされたんでしょうか。 ◎指導室長   改善を求めるということではございませんが、声としまして、そのスケジュール感的に様々いろんな都教委から示されたものを学校のほうに間違いなく周知をして、お子さん、ご家庭が不利にならないようにということでは、区教委としては努めてまいりました。そういった中で、やはりちょっとスケジュール的に少し急がなきゃいけない部分もあったということは事実としてはありますので、そういったところは余裕を持ってやっていただけたらよかったというお声は伝えております。 ◆石川すみえ   板橋区教育委員会として、東京都教育委員会にこのESAT-Jの都立高入試について改善を求めるとまで言わなくても、こういった声があるというふうに伝えたのは、スケジュール感のお話だけでしょうか。
    ◎指導室長   私が伝えたのは、そういった形で子どもたちのいろんな声とか、区教委に対してこの後人数の報告だけではなくて、何か調査というかアンケートみたいなのを取るご予定はおありかどうかということは、私のほうから室課長会の中で都教委のほうには質問をさせていただきました。 ◆石川すみえ   都教委は何て答えたんですか。 ◎指導室長   特段その予定はないというようなご回答をいただいております。 ◆石川すみえ   この陳情の理由のところに、中学生に意見調査やアンケートが行われていないということが問題だというふうに書いてありますけれども、都教委はそれをやらないというふうにはっきり言っているわけです。それについて、区教委はどういうふうに考えているんですか。 ◎指導室長   やはり、この都立高校入試でございますので、こちらのほうは実施主体が東京都教育委員会というところでの施策の一つとなっておるところなので、何かのこの入試のやり方の云々というようなことについて、お申立てをするというようなことは考えてはございません。 ◆石川すみえ   ESAT-Jについていろいろな報道もされましたし、その報道の中身は公平性の担保がないということが大きな問題点で報道されています。都議会議員の連名で実施状況調査のまとめ、記者会見などもされていますけれども、その中身は区教委はご存じなんでしょうか。 ◎指導室長   拝見はしております。 ◆石川すみえ   その中身を見た上で、区教委としては、それでも都が実施主体だから都教委に対して何かを申し入れる立場ではないと、中学校3年生の板橋区のESAT-Jを受験した子どもたちにも話を聞く、アンケートを取る気はないというような考えなんでしょうか。 ◎指導室長   そういったお声があったということでは認識はしていますが、本区としましてどういったことを根拠にしてということになったときには、やはり東京都教育委員会のご説明に基づいていろんな様々なことに動いていくというか、そういったところで進めていくというスタンスでございますので、特段何かこちらのほうから都教委を越えて何かするとかということは特段考えてはおりません。 ◆石川すみえ   根拠とすべきは板橋区の子どもたちじゃないんですかと思います。その点についていかがですか。 ◎指導室長   もちろん、実際に受験をされているのは本区のお子さんたちではございますけれども、本区として把握している中ではそういったお声はいただいていないということがまずありますし、それからいろんな声で、都教委のほうでそういった窓口、そういった声を届けるシステムを設けているところがありますので、都教委のほうもそういったこと、それぞれの会場でのいろんな状況、それからそういったところのお声、そんなことをまとめて、その上で室課長会、教育長会等を通して、そういった特段の問題はなかったというご説明をいただいておりますので、そこをもってということで判断をしております。 ◆竹内愛   まず、アンケートの話なんですけれども、特段の話はなかったと。トラブル等についても校長先生を通して聞いた結果は、特にそういう申出もなかったというふうなことなんですけども、何か問題を把握するときに、通常どういう形で聴取をするのかというのをお伺いしたいんですけれども、お答えください。 ◎指導室長   もちろん、様々なところで何かを実施したところで、紙のアンケートであったり、フォームのアンケートであったりというような方法で声を吸い上げまして、本区の施策において何かをやるときにはそういったお声を吸い上げて、そしてそれをまた次の改善に生かすということはやっておりますが、今回の都教委のこのスピーキングに関しましては、ちょっと重ねてで恐縮なんですけれども、都教委の進めているものでございますので、特段うちのほうで何かということでは考えていないということでございます。 ◆竹内愛   そうすると、これは入試に関わるとか、入試そのものだから、区としては特段の取組を行うことができないということだと思うんです、今のお話だと。そうすると、これは入試に関わらない、単なるテスト、技能を測るテストですよといった場合に、区教委としてはどういう対応ができるのかお伺いしたいと思います。 ◎指導室長   このスピーキングテスト自体が、もちろん結果を入試に活用するということは、都立高校入試の中の一つの視点だと思いますけれども、このスピーキングテスト自体も東京都のグローバル人材の育成の中で、こういった東京都としての施策として打ち出しているものでございますので、これにつきましてもそれぞれの都教委のほうには、地区のそういった教育行政に寄与するというようなそういったことも法律の中でも明記されているところでございますので、そういった中で行われているものの一つとして受けた場合には、やはりそちらについても実施の主体というか、そういったところにおいては都のものでございます。ですので、全く意見を言わないとか、物を申さないとかということではございませんけれども、基本的にはそういった示されるものを受けて、うちの本区のほうでどういうふうにやっていく、活用していくかということを進めていくという、そういった立ち位置かなというふうに思います。 ◆竹内愛   今後も例えば入試に活用しないとなった場合でも、東京都が実施するというふうになったときには、区としてはそこに何か関わったり、物を言ったりするってことはないというのが、今の区教委の立場ということでよろしいんですか。 ◎指導室長   やり方の是非というか、それが必要である、必要でないというようなそういったところに関してなかなか申し上げる立場ではないということで申し上げております。ですので、中身、そういったスピーキングに、話すことに力を入れて、各学校の中で授業改善に生かすというようなことのお話になってきますと、それにおきましてはもちろんそれを受けて、区でもしっかり進めていかなくてはいけないところでございますので、そういった中で何かもっとこうしたほうがというところであれば、それは室課長会等を通しまして伝えていきたいというふうには考えております。 ◆竹内愛   今回、入試だからということなのか、都教委がやるからってことなのか分かりませんけれども、通常通っている学校での受験ではなくって、他会場で都教委が指定をした会場で8万人弱のお子さん方が受験をしたという形なんですけれども、この方法について今後もこれを継続するのか。このことに対して交通費の問題ですとか、同じ学校なのに会場が違う、またある生徒やある学校は区内、一方で都心のほうに行かなければならない、また大学や高校のこういった教室ではなくって一般の貸しビルだったとか。そういった会場の設定によって、やっぱり大きな負担とか差が生じると思うんです。こうした問題については、入試とかテストの中身とかという問題じゃないと思うんです。実際に公平、平等に試験が受けられるかどうか、望んで行っているわけじゃないので、そこに、子どもたちは。指定されて行かなきゃいけないってこと、選べないので。なので、やっぱりそこで不公平が生じてしまうんではないかと思うんですけども、その点についてはいかがですか。 ◎指導室長   会場につきましては、都教委のご説明では、もちろん都教委がやるものでございますので、極力学校のほうに負担をかけるということはしないということで。ですので、学校の教員を動員するとか、何か学校で実施をしていただくということは考えていないということで聞いておるところでございます。交通費につきましては、説明の中では、いろいろ学校行事の様々な、もちろん私費でご負担いただく交通費、お金、ご負担いただくものがあるかと思いますけれども、そういったものに併せて、基準で考えているということでご説明いただきました。それから、会場につきましては、同じ学校の生徒さんにつきましては同一会場で受けているということの状況がございます。それも全体の中で1時間圏内でということで割り振られたというふうに説明を受けておりますし、本区もお子さんたちは同一の学校で受けているというような状況でございます。 ◆竹内愛   区立の小中学校、学校の先生に、中学校の先生に負担をかけさせないという意味で、試験を外のところでやるってことになったとおっしゃるんですけども、実際には受験までに、また受験中、受験後も実務的なことで中学校の先生が実際には負担をされていて、受験前も個人情報を登録しなきゃいけないってことで、本来は個別に登録するってことが前提になっていたけれども、必要な子がきちんと登録できないと困るので、一括して学校で登録をしたですとか、先生が不登校のお子さんへの対応ですとか、そういったことで負担していると思うんです。そのことについては、精査が必要なんじゃないかなと思うんですが、いかがですか。 ◎指導室長   中学校の教員がいろいろ担うべきことであるとか、そういった入試に関わって何かやらなきゃいけないということは、最低限区立の中学校の子どもたちが関わっていることでございますので、そこを一切何もしないということのわけにはいかないかなと思います。ちょっと話はずれますが、本日も中央線がちょっと遅れたということで、今日は都立高校の推薦入試の日になっているんですが、都教委のほうからご連絡が来まして、そういったことに子どもたちが迷わないように、慌てなくていいのでそれぞれの都立高校によってちゃんと対応するので、心配しなくていいというような情報が東京都から来ました。それをそのまま学校のほうに伝えて、それを保護者の方等々に下ろしているところもありまして、やはり子どもたちのためにはそこは一切都教委のものだからといって、何か負担しないとか関わらないということでは、このスピーキングにかかわらず、ほかのいわゆる都立高校入試においても様々なことでは関わっておりますので、ある程度のところはそこは務めかなというふうに捉えております。 ◆竹内愛   だと思うんです。だから、おかしいなとか、ここは是正が必要じゃないかなというところはきちんと双方向で意見を上げるべきだと思うんです。試験の是非じゃないわけだから。結局推薦入試、今日は普通に出勤日ですけれども、勤務日ですけれども、推薦があるとなれば先生たちだって、そのときにお休みを取ったりしないで待機をするわけじゃないですか。テストのときだって、心配だからと自分で、言われたわけではないけれども、自分で判断をして出勤したという先生もいらっしゃるわけです。実際に、子どもから学校に連絡があって、受験票を忘れた、場所が分からなくなってしまったといって対応されているわけです。なので、やっぱりそういうことがないかどうかというのをしっかりとつかんで、必要な対応を都教委のほうに求めていくというのは、私は現場としてやるべきだと思うので。後でちょっといじめとか不登校の報告がありますけれども、きちんと当事者にアンケートや聴取をして、その声を取りまとめてこういう意見がありますよということは、私は区教委としてやるべきだというふうに思います。先ほど、学校で全て同じところで試験を受けていたということなんですけれども、区内でも学校の中で場所が違うという学校があると思うんです。私が頂いた資料だと、赤塚第三中学校が振り分けが違っているんです。3か所に分かれています。これについては、どういう説明なんでしょうか。 ◎指導室長   特別措置をなさる、そのお子さん方については若干の振り分けがあるというふうに認識をしております。 ◆竹内愛   ほかの学校のお子さんで特別な措置が必要なお子さんはいなかったということなんでしょうか。 ◎指導室長   それぞれの学校に数名ずつは特別措置のお子さんがいらっしゃったかというところで、そういった方については場所が若干振り分けられている状況がございますが、それ以外のところでの受験に関しましては、必ずそのお子さんは同一のところの会場でという形になっております。 ◆竹内愛   いや、A学校の中にも特別な措置が必要なお子さんっていらっしゃるじゃないですか。でも、これを見ると、ある2つの学校、2校だけなのかな、会場が違っているのが。そうすると、その学校、A学校に通っているお子さんの中で特別な措置が必要なお子さんというのはどこに振り分けられるのかな、この振り分けには入らないのかなというのを知りたいんですけども。 ◎指導室長   大変申し訳ございませんが、その措置の内容の中にもいろんな措置内容がありますので、それによってちょっといろんな振り分け方がなされているのかなというところではあるんですが、特別措置のお子さんにおいても幾つかの会場に、同じ学校でも分けられているというような事例も若干ありますので。そういった状況で、都教委のほうがある程度の分散をしながらというところになっているかなというところですが、ただ同じ学校の生徒については同一学校でというところは間違いないかなというふうに思います。 ◆竹内愛   ちょっとよく分からないので、ぜひ調べていただきたいんです。同じ学校のお子さんでも、例えば区内でもある学校では3か所に分かれていて、そこは特別支援学級がある学校なのかもしれませんけれども、そうじゃない学校に通っているお子さんでも特別な配慮が必要な、特別な措置が必要なお子さんっていらっしゃると思うんです。そのお子さんがどこで試験が受けられて、きちんと試験が受けられたのか、そこは同じ学校の同じ会場でほかのお友達と同じように試験が受けられたのか、また特別な配慮をしていただいて、特別措置という枠組みで試験が受けられたのか、それが取りこぼしがないのかどうかというのをきちんと精査をしていただきたいんですが、それについてはいかがでしょうか。 ◎指導室長   すみません。会場のことにつきましては、うちのほうでは同じ学校の生徒を同じ会場でというふうで認識をしておりますので、またもう一回確認をしまして、再度もしかするとお手元の資料との何かそごがあるかもしれませんので、そこ確認をさせていただきます。それから、特別措置を受けたお子さんについても、特段何か受けられなかったとかそういった形での、ご自身の何か事情による欠席とは別として、会場等のことによって何か受けられるような状況じゃなかったとかそういった報告は、今のところは受けていないところでございます。 ◆南雲由子   すみません、1点だけ確認をさせてください。来年度を踏まえて、今後このESAT-Jのテストについて、来年度に入ってからなのか、今後誰にどういうタイミングで説明をされる予定かってことを教えてください。 ◎指導室長   来年度の予定、日程等の詳しいところについては、都のほうからまだいただいておりませんので、そういったことがきちんと示された段階で、なるべく早いところでしっかり。これまでも同じなんですが、そういった情報の漏れがないように、そのあたりはきちんとうちの区教委のほうからしっかり伝えてまいりたいというふうに考えます。 ◆南雲由子   時期が決まってからご説明をされるということで、その内容とか、その前に分かっていることってあるかと思うんですけども、日程が決まるまでは一旦説明がないということなのかということを1点と、もう1点はその保護者の方向けという説明と、生徒・児童向けという説明が両方行われるかどうかということを教えてください。 ◎指導室長   詳しいスケジュールというところにおいては、都教委の正式なものが来てからということになります。それから、2点目の保護者、生徒さんへということですが、こちらも日程的なこととかスケジュール的なことについては、同じような形で都教委のものを受けてしっかり保護者の方に周知していく形になりますが、ただこういったテストの中身というかそれにつきましては、もちろんテストだけが目的でないということでのスピーキングテストですので、実際に授業改善というところに生かしながら、さらに話すことについての授業の中でしっかり取り入れていくというところにおいては、通常の授業の中でそういった授業を盛り込んでいくということには、もう事前にこれからもやっていくところでございます。 ○委員長   以上で、質疑並びに委員間討論を終了し、意見を求めます。  意見のある方は挙手願います。 ◆しのだつよし   よろしくお願いいたします。先ほど、その後特段の変化はなかったということでありますので、態度の変化もし得る様子もないということもありまして、意見開陳はともに同じで、第1項、第2項ともに、不採択とさせていただきます。 ◆南雲由子   初めに、意見を2点申し上げてからと思うんですが、まず1つ目は、今年度の結果を受けて、今後の中学校、小学校での教育に生かす必要があるという点において、今年度の結果をきちんと区教育委員会としても整理をしていただきたいというのが1点。もう1点は、来年度を踏まえて不安がないように、子どもたちにも保護者にも質疑応答ということも含めてしっかり説明をしていただきたいということは申し添えておきたいと思います。陳情の可否については、そうした動きを今後も見ながら判断していく必要があると考えて、継続を主張させていただきます。 ◆田中いさお   まず、最初に継続を主張させていただきます。前回の意見開陳でも述べさせていただいたので、重複しないようにとは思うんですけれども、今回の報告では無事に終わったというところでは非常によかったなというふうに思います。また、追加の署名を合わせて900名超えているということで、一定数そのような声はあるのかなと。ただ、その内容が生徒さんなのか、その家族なのか、関係者なのか、僕は分かりません、中身は。ただ、900という数字はやっぱ重みがあるのかなというふうに単純に思うところです。今回、陳情者の方からこの文教児童委員会にその陳情が上がったということですけども、これって普通は学校内でそういう、本来ならちゃんと説明を尽くして、何か大きな教育の動きがあって、これはそぐわないということで一つの手段ではあると思います、こういう区議会に上げるということは。ただ、そこにはその他大勢の多い人数の生徒さんもいるわけで、そのお一人おひとりが一体どう思っているのか。今回のスピーキングテストについて、いや意外とよかったんじゃないかって話もあるでしょうし、いや私は嫌だという人もいるでしょうし。それを考えるのは都教委だと思います、板橋区ではなくて。それで23区のうちは板橋区なので、板橋区の状況は逐次情報を上げていただいて、東京都は幅広い23区含めて大きな所帯のところですから、ちゃんと東京都のほうでその情報をちゃんと収集をしていただいて、その上で東京都が決定すべき案件じゃないかなというふうに基本的には思っています。板橋区は独自ということではなく、やはりそれは情報共有はもちろんのことでしょうし、今回は陳情になりましたけれども、陳情を上げられないお子さんのお気持ちもあると思います。そこら辺は学校のほうでしっかりと、理解させるという言い方が正しいかどうか分かりませんけれども、もうご理解していただく。新しいものの変化というのはやっぱり嫌だなと思う心はあると思います。僕も生徒だったら嫌ですもの、何か余計なテストが増えるんだみたいな、単純な話ですけれども。ですので、そこら辺を、まだ始まったばっかりのテストですから継続的に。継続を主張させていただいていますけれども、しっかりと生徒さんに寄り添いながら、板橋区の責務を果たしていただきたいなと思います。 ◆石川すみえ   この陳情を継続としても審議未了となってしまうものですから、私は結論を出すべきだと考えています。両項目とも採択を主張します。陳情が求めているのは、まず1項目めでは子どもの声を聞いてくださいということと、2項目めは区教委から都教委に、都立校の入試に活用しないように求めてくださいというものです。前回からも、そして6月の陳情の際にも、ずっとこの間この委員会で議論してきましたけれども、先ほど室長が本区としては声は届いていないと。ESAT-J、このテストにいろいろな問題があったという受験生の声は届いていないというふうに答弁がありましたけれども、まず聞いていないですよね。聞いてもいないのに届いてもいないということは、子どもたちに対してすごく無責任だと思います。ずっとこれは東京都主体だからということをおっしゃられていて、それも一定の理解はしますけれども、校長先生の声は聞いたけれども、それはイコール子どもの声ではないですから。学校はたくさんあります。だから、子どもたち一人ひとりに区教委が聞くのは難しいということも分かりますけれども、校長先生がこう言っていたので、うちの学校はこうでしたということが本当に子どもたちの実態を示していないということは、板橋区で教鞭を取られている先生方はみんな実感として持ってらっしゃることだと思います。そこは、やっぱりもっと一歩踏み込んで、子どもの声を聞くということがどういうことかということを理念としても持っていただきたいし、制度としても、システムとしてもつくっていくべきだというふうに考えています。それと今日の議論の中で、本当に区教委としてよくよく考えていただきたいと思ったのが、特別措置で受験した子ども達への後追い調査というんですか、どうだったかということの聞き取りも行っていないと。それすらもしないで、このESAT-Jに問題ありませんでした、東京都が主体ですということは、本当に問題があるんではないかと考えています。特別支援学級、特別支援教育をお子さんが受けている保護者の方から、まず都立高校を受ける、都立高校入試に行くことすらすごくハードルがあって大変なのに、このESAT-Jが入ったことでさらに都立高入試が遠くなるという声は聞いていて、インクルーシブ教育とうたっているのであれば、この声にきちんと向き合うべきだし、そうした声が生まれない環境づくり、環境整備を直ちにしていただきたいと思っています。このESAT-Jについての公平性の担保がないということはもう明らかに、報道されていることを見てもなっているんです。公平性というのが、本当に入試では何より大切で、ずるがないから受験生は勉強を頑張れるんです。公平性への疑問が寄せられ続けているのに対して、区教委が受験生の声を聞いてもいない、無視をし続けている姿勢というのは、子どもたちに果たして見せられた姿かというふうに思います。それでも、区教委がそういった態度を取り続けるのであれば、この委員会でこそ区教委は子どもたちの声を聞かない、無視するという方向性を正すべきだというふうにするのが、この委員会の役割ではないかというふうに考えていますので、私どもとしては両項目とも採択を主張します。 ○委員長   以上で、意見を終了いたします。  ESAT-J中学校英語スピーキングテスト)を都立高校入試に使用しないよう求める陳情につきましては、なお審査を継続すべきとの発言と表決を行うべきとの意見がありますので、最初に継続審査についてお諮りいたします。  陳情第226号を継続審査にすることに賛成の方は挙手願います。          賛成少数(3-5) ○委員長   賛成少数と認めます。  よって、継続審査とすることは否決されました。  この際、継続審査を主張された方で、特にご意見があれば伺います。 ◆田中いさお   残念ですけれども、不採択を主張させていただきます。ただ、意見を申し添えさせていただくのは、こうやってお困りの生徒さんの声をしっかりと聞きながら都のほうにちゃんと言っていただく、これ決めているの東京都ですから。その情報をしっかりと上げて、また現場で生徒さんの面倒を見ているのは担任の先生でしょうから、それは区教委の役目でもあると思いますから、そこら辺はしっかりと情報はしっかり上げて、安心できるような教育現場をつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◆南雲由子   一応、1項目めについては採択を主張させていただきます。実際にこのテストを受けているのは、中学生、高校生になっていく方たちなわけですから、どうだったというのを聞くのは当然のことかなというふうに思って、1項目めは採択を主張させていただきます。2項目めについては、1項目めでのそういったアンケートを踏まえて判断するべきかなというふうに思いまして、採択というふうにするとアンケートや中学生の声に添えない可能性もあるので、不採択とさせていただきます。 ○委員長   本陳情については、項目ごとに意見が分かれていますので、項目別に表決を行います。  お諮りいたします。  初めに、陳情第226号第1項を採択することに賛成の方は挙手願います。          賛成少数(3-5) ○委員長   賛成少数と認めます。  よって、陳情第226号第1項は不採択とすべきものと決定いたしました。 ◆竹内愛   少数意見を留保します。
    ◆石川すみえ   少数意見を留保します。 ○委員長   少数意見の留保を認めます。  次に、陳情第226号第2項を採択することに賛成の方は挙手願います。          賛成少数(2-6) ○委員長   賛成少数と認めます。  よって、陳情第226号第2項は不採択とすべきものと決定いたしました。 ◆竹内愛   少数意見を留保します。 ◆石川すみえ   少数意見を留保します。 ○委員長   少数意見の留保を認めます。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、所管事項調査を行います。  初めに、報告事項、教育委員会の動きについては、教育委員会で行われた議論の概略的な報告ですので、特段の質疑がなければご了承願います。 ◆石川すみえ   1点だけ。第23回の教育委員会の報告事項で、高島幼稚園における保護者向け小学校給食説明会実施報告についてというのがあるんですけれども、こうした小学校給食の説明会、保護者向けの説明会というのは、ほかの私立幼稚園やあとは区立私立の保育園でもやっているんでしょうか。 ◎教育総務課長   こちらは、高島幼稚園だけで行われているものでございます。 ◆石川すみえ   この高島幼稚園だけで行っている理由というのは何なんですか。 ◎教育委員会事務局次長   今回は新たな取組として、まずは試行という形でトライしてみたということで、今回初めてやったところでございます。特にほかの私立とか保育園とかを除外したというよりは、まずこれをやってみて、反応を見て、よければ広げていくことも視野に入れて検討すべきかなと思っているところでございます。 ◆石川すみえ   頂いた資料の目的の中に、小学校給食説明会を実施した目的として、小1プロブレムの解消の一助とするとあるんですけども、これはどうして小1プロブレムの解消になると考えているんですか。 ◎教育委員会事務局次長   初めて給食を食べるお子さんが小1ということで、実際小学校1年生の残菜が多いというところもあります。なので、まずは給食のことをよく知っていただきたいなというのがあります。また、板橋給食ということで板橋の給食、例えば献立を作成するときは季節感を出したり、行事とか、あと不足しがちなもの、豆類とか、そういったものも多く取り入れていることも、やっぱり保護者の方にも分かっていただきたい。また、安心・安全の配慮も、例えば野菜ですと加熱の調理をして殺菌処理をしていたり、トマトとかは3回も洗うとか、そういった安全配慮もしているというのもよく知っていただきたい。お子様と保護者に向けて板橋給食を知っていただきたいという趣旨で実施しているところでございます。 ◆石川すみえ   今後の予定で、要望があれば私立幼稚園でもというふうなこと書いてあるんですけども、実施は区立幼稚園のですか、今のところ。 ◎教育委員会事務局次長   今のところ、高島幼稚園とは聞いておりますので、今後要望があれば進めていくという資料のとおりでございます。 ◆竹内愛   1点だけ、第24回教育委員会の報告事項の中に、令和4年度家庭教育学級の実施についてという報告があるんですけれども。これ、今大きな問題になっている統一教会の関係で、統一教会が各地方の議員や自治体に働きかけて、家庭教育支援条例など画一的な自分たちの考える家庭というのを、もう政治的にそれを押しつけるという名目で、そういった条例の制定が行われてきたということが大きな問題にはなっているんですけれども、この家庭教育学級の実施に当たって、そういった考えを反映させないようにするために、どのような検討を行っているのかということをお伺いしたいんです。補足の資料を見ますと、決してそういった内容ではなくって、今の家庭に対する支援、家庭での教育に対する支援というのが分かるような内容になっているので、そういった懸念はないんですけれども、しかし全国的にそういったことが指摘をされている中で、板橋区としてはこういう視点で講座や講師を選んでいますよということを明確にしていただきたいなと思うんですが、その点についていかがでしょうか。 ◎教育総務課長   こちら家庭教育ですけれども、板橋区で家庭教育の経緯というか歴史というか、まず学校教育は区がやっていますし、社会教育はより地域の方、区民の方主体でということで、生涯学習という言葉に置き換えられている部分もあります。家庭教育については区が家庭教育をしているということではなくて、家庭教育の支援、資することを支援しているというまずスタンスがありますし、本件家庭教育学級につきましてもこの前任というか、前段のやっていたこととしては、現場、PTA、保護者の方に委託をして、保護者の方の中から必要なことを家庭教育学級の講座として企画をしてやってもらっていたという経緯があります。それを、現在はこのような形で様々な利点があるので、YouTube等へ講義動画を載せて実施しているというそういう経緯の中で行われていますので、そもそも区側から何かこういうことが家庭教育で必要だということで押しつけのような形で行われていませんし、一つひとつの内容につきましても、形は変わっていますけれども、現場、PTA、保護者の方に可能な限り声を聞きながら、ニーズに合わせて提供しているということがございますので、おっしゃっていただいたような懸念というのは、少なくとも板橋区においては起きない、大丈夫ということで思っております。 ◆竹内愛   実際に今そうなっているかどうかということではなくって、今そうなっていないというふうに私もこの資料を見る限り思うんですけれども、そうはならないということはきちんと明確にしないと難しいと思うんです。PTAや地域の活動に入り込んで、そういった概念を広げようというのが統一教会の活動だったわけなので、そこが排除できるかどうかというのは、きちんとしたその立場を明確にするってことが必要だと思うんです。例えばジェンダー平等だとか、人権だとか、子どもの権利だとか、そういったことにきちんと寄与する、そういったことを担保する講座、講習を区としてはやっていきますよということを明確にするってことが必要だと思うので。今はそうなっているんだけども、ちゃんとそこを明確にしていただきたいということなので。もし今までそういうことについては特段の議論がなかったということであれば、改めてきちんとした指針なりを見直していただきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎教育総務課長   繰り返しになりますが、家庭教育については一義的には家庭が行うものというのという下、区としては家庭教育の支援を行っています。こういうことをやるべきということの懸念のお話もありますが、逆のことをこういうことをすべきでいないということについても、同じぐらい区側が主体的にもしくは入り込んでやるということであればおかしなことになってしまうと思いますので、もともとそういうことは考え方としてなく、一義的に家庭が行う家庭教育に対して、区は支援をしているというスタンスでずっと取り組んでおりますので、新たに指針等ということを設けなくても、そこのスタンスでしっかり行えば大丈夫というふうに考えております。 ○委員長   本件につきましては、この程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、令和3年度板橋区「暴力行為」「いじめ」「不登校」の状況に関する調査についてを議題といたします。  本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。 ◎指導室長   特段ございません。 ○委員長   本件について質疑のある方は挙手願います。 ◆南雲由子   よろしくお願いします。1つずつ伺っていきたいんですが、暴力行為についてお伺いします。暴力があった場合に、区教育委員会として現状をどういうふうに対応されているかという点をお伺いしたいんですが、いかがでしょうか。 ◎指導室長   逐一細かな子ども同士の生徒間暴力ですとか、そういったことに関しては生徒指導上のことでもありますし、学校の中での解決ということになろうかと思います。それから、また対教師暴力というところにおいても、逐一全てを報告していただくような形ではございません。ある程度は学校の中でというところがありますが、案件によりましてはなかなか重篤というか重大なこと、周りの子に危険が及ぶようなことですとか、それからやはり教師がかなりけがを負っているとかというようなところになったところでは、指導室のほうに一報いただくような形にはなっております。 ◆南雲由子   暴力があったという場合に、保護者とか家庭へどういうふうに対応されているかというところと、お子さん自身へどういうふうに対応されているかという点で、子ども家庭総合支援センターですとか、子ども発達支援センターとかそういったものとの連携がどうなっているか、現状と課題について教えてください。 ◎指導室長   まず、保護者と子どもへの対応についてでございますけれども、もちろんそういったところでの事実につきましては、保護者の方にいろいろ面談したり、連絡等を通しましてご連絡のほうは学校のほうから、主には担任のほうからしておるところでございます。子どもたちのほうにおきましても、もちろん落ち着いたところでしっかりと自分の行動を振り返らせるような指導、いわゆる一般的なことになりますけれども、そういったことでの対応ということで指導をしているところでございます。ここに関して、例えば保護者の対応につきまして、事の全てにおいて区教委が何か関わって保護者対応しているということではございません。中身によってなかなか厳しい状況にある保護者の方のご対応ということにおいては、区教委も一緒に解決ということはございますけれども、一般的なところにおいては各学校の中でのそういった対応になっております。  それから、2点目のご質問でございますけれども、子ども家庭総合支援センターとの連携ということにおきましては、こちらのほうもやはり細かな学校の中で解決し得るものについては、これは教員としての責務でございますので、学校の中での解決ということになります。ただ、どうしてもご家庭の協力を得たい場合、ご家庭の保護者の方の協力を得ながらというようなところで、なかなか学校の力がそこまで行き及ばないというような案件におきましては、子家総のほうとも連絡をして、子家総の方にも来ていただいて一緒にケース会議をするなどしてやっております。課題につきましてですが、なかなか子家総も今年度からということになっておりまして、主にはいろんな虐待関係のそういった案件があろうかと思うんですけれども、そういった中で学校の様々な細かないろんな案件に全て全て子家総のほうに関わってもらうということは、なかなかいろんな意味でいろいろ難しい部分もありますので、そのあたりは精査をしながら、本当に子家総の力を借りねばならぬ部分について、しっかり効果的に連携しながら解決に結びつけられるようにというところは、これからの課題だというふうに捉えております。 ◆南雲由子   暴力行為の発生学校数等ということで数字をいただいていまして、小学校で特に令和3年度に数が急増しているのかなというふうに数字を読んでいます。これまで様々なご相談、私も受ける中で、子どもが困り感を感じるというところに何よりも心を痛めていますし、現状で解決策がないという案件も幾つか、重篤なケースというのも幾つかあるのかなというふうに考えると、そういった重大な場合の仕組みづくりということは一旦考えていたほうがいいんじゃないかなというふうに私は思っています。もう1点、不登校の状況についてお伺いします。不登校数が、報道では日本で過去最高というふうに出ているんですが、令和3年度の数、小・中ともに増えていますが、過去最高ということでよろしいのでしょうか。 ◎指導室長   そのような形で認識しております。 ◆南雲由子   すごく相談も多くて、特に1年生から3年生の居場所がないんですが、フリースクールとかって区内にないんですかというようなご相談は非常に多いなというふうに感じています。区の受け止めとして、過去最高の不登校数ということについて、考察というところに一部この資料の中に書かれていたんですけれども、例えば保護者が在宅ワーク等で自宅にいることで学校を欠席することの敷居が低くなったことが要因の一つであるというふうに書かれているんですが、もう少しその区の見解をお伺いしたくて。もしこの考察というところに書かれているのが、区の認識の全てだとすれば大変甘いんじゃないかなというふうに思っているんですが、状況をどういうふうに捉えていらっしゃるでしょうか。 ◎指導室長   いろんな感染症の関係がございまして、一定そこの影響がない区はないかなというふうには考えます。どうしてもこれまでと違いまして、割と自宅にいることが苦でなくなるというか、社会的な意味でも不登校のお子さんに関して、学校に復帰することを全ての目的とするということではないというような世の中的な動きもありまして、不登校のお子さん一人ひとりに合った居場所、学びの場が提供されるということを本区としましても今進めているところでございます。この数でいうと、かなりの数ということで700人超いるという現実はあるんですが、ただこの中のこの調査の特殊性というか、調査自体がその中でも月に何回かは来られているとか、週のうちのこれの時間は居場所の別な別室で登校できるとか、そういったお子さんに関してはこの数の中には入れられない部分もございまして、そうなると、別室でオンラインを受けているお子さんとかそういった数を追いますと、確実に昨年度よりは増加をしているという結果がございます。今後、さらに一人ひとりの個に焦点を当てて、その子の本当のいられる場所、安心できる場所というところで施策のほうを進めてまいりたいというふうに考えております。 ◆南雲由子   板橋区として、板橋区教育委員会としても、不登校への対応ということを方向転換する必要があるってことはずっと議論がされてきたと思いますし、特に2021年教育委員会が行う不登校対応ということで、不登校増加対策プロジェクトチームというところが最後資料をまとめられたというふうに記憶をしています。この時点で、対策にこれから力を入れていくぞということが言われていたのかと思っていたんですが、実際には数としてもそこに追いついていないですし、その後このプロジェクトチームで示された方針と今回ご報告いただいている主な取組というところがどういうふうにリンクしているかってことも、資料からもちょっと読み取れなくって、そこについてお伺いしたいと思います。プロジェクトチームというところで立てられた方針とかが、今どういうふうに進捗しているのかということと、区が示してきた大きな方針に沿って今何が進んでいて進んでいないかというところを教えていただきたいんですが、いかがでしょうか。 ◎指導室長   プロジェクトチームの最終的なところに確認をしたところにおきますと、これまでやはりどうしても不登校対応等といいますと、指導室、教育支援センターが中心になってやってきたかなというところがございます。でも、これからは学校復帰だけが目的ではない、様々なところに居場所ということ、子どもたちの安心な場所を確保するというところへの、そこを最大一番の誰一人取り残さないということを最上位目標にしておりますので、そういった中で、事務局の中だけでも、どこどこの課だけが何か取り組むというのではなく、事務局全体、いろんな他課が連携し合いながらそれぞれの立場で何ができるかというところを探って、対策をしていこうということの最終確認がプロジェクトチームの最後だったかというふうに認識しております。そういったことで、昨年度からこういった事務局内に不登校における対策チームというか、そういったチームを組みまして、定期的に連携しながらそこの中での問題を出し合ったり、対策のほうもそれぞれの各課で何ができるかということを今まさに考えておるところでございます。 ◆南雲由子   2の1の資料の8ページのところにある、不登校対策特別委員会という組織体のことが書かれているんですけれども、それとか今お話があったようなそのプロジェクトチームの続きに当たるような、その検討体制ってことを今もう一度確認させてください。 ◎指導室長   不登校対策特別委員会というものに関しましては、こちらは指導室、支援センター、その職員とそれから事務局の者と、それから各学校の不登校を課題としているというか、不登校数が若干多い学校に対して、そういった重点校ということで指定をしておりまして、そういった学校の校長先生方にお集まりいただきまして、学識の先生をお呼びして、その方を講師としながら、そこで区の方向性、そういった対応について話し合っているものが不登校対策委員会でございます。そして、先ほど申しました区全体で事務局を挙げてということにつきましては、教育総務課長のほうから述べさせていただきます。 ◎教育総務課長   過去に委員会報告をさせていただいたチームがまとめて報告をいたしました。一旦、このチームはここで解散をしていますけれども、その次に庁内会議とかそういうことではないんですけれども、あくまで教育委員会内の事業を課を越えて一体的に、全教育委員会的に行うための形ということですけれども、我々の内部では不登校タスクフォースと呼びまして、事業展開を図ってまいりました。いろんなことが話し合われて、いろんなことの具現化を行おうとしていますけれども、新年度予算で、1つずつその学校内での居場所づくりということで形にしているものがございます。また、それが第2期という形で、今度は教育総務課がリーダーになりまして、今度は一つひとつの事業を立ち上げるというよりは、もう少し1段上で整理をして、例えば青少年問題協議会で提言されたことであったり、今やっていることをもう少ししっかりと位置づけて、そこからひもづける形で体系的に、手薄なところに事業化を図ることを見いだすための連絡会みたいなことで今は展開されているものでございます。 ◆南雲由子   特に4年生からはフレンドセンターが一応区としてはありますということはご案内できるかと思うんですが、1年生から3年生に関しては行く場所がないというのは大きな問題かなと思っているんですが、区教育委員会の受け止めを教えてください。 ◎指導室長   低学年の子におきまして、特別外の場所で何かそういった不登校のフレンドセンターのようなそういったものということでは今はございませんけれども、先ほど申し上げましたように各学校に居場所というものを設置して、昨年度から整備しております。これまでだと、そこがどうしても保健室であったりとかということがあったんですが、そうではなく可能な限り別な場所をつくって、その子がその場所で学びをしたり、そこで関わってくださる方とコミュニケーションを取ったりという中で、そういった場所の確保ということを進めておるところでございます。 ◆南雲由子   最後に1点お伺いします。地域の機関とかそのNPO、フリースクールとの連携ということも以前から話題としては上がっていると思うんですが、そこに関して進捗を教えてください。 ◎教育総務課長   また機会を得て事業報告というか、ご紹介はさせていただくこともあるかと思いますけれども、例えばそういった校内での居場所づくりの中で学校が直接する形ももちろんありますけれども、今おっしゃっていただいたような方々との連携の中で居場所をつくる、そのようなことは考えておるところがあります。 ◆高山しんご   よろしくお願いします。私からは、不登校への取組について専ら伺っていきたいと思います。7ページから資料に従って伺っていきます。まず、一番下の2つの部分なんですけども、板橋区コミュニティ・スクールと、あと学校支援地域本部事業というところで不登校への取組と記されているところなんですが、まずコミュニティ・スクールについて、ちょっとこの記載されているところからは内容があまりよく分からないので、熟議を行うということなんですが、コミュニティ・スクールがどう関わっているかという取組の具体的な内容と、コミュニティ・スクールが不登校への取組を行うことによってどういった効果が得られているのかというところを伺います。 ◎指導室長   まず、1点目のこのコミュニティ・スクールがどう関わっているかということでございますが、直接このコミュニティ・スクール委員会が何か不登校対策をしているかってことではございません。ただ、学校の課題について様々ある中で、やはり不登校の問題というのはかなりどの学校も大きなところでございます。そういったことを、まず課題の共有ということでコミュニティ・スクール委員会のほうへ学校長のほうから説明をするということで、個人情報を十分配慮しながら、そういった課題を包み隠さずきちんと説明をしながら、学校ではこんな取組をしていますということで、そして、こういったところでいろんなお知恵をいただきたいというのは、そういった情報共有の場でございます。本区の次の効果にもつながってくるところでございますが、本区のiCSの仕組みというのが、コミュニティ・スクール委員会と、それから下にありますこの学校支援地域本部、それが両輪となってという形でのこれが仕組みでございますので、コミュニティ・スクール委員会で不登校等のこの熟議をした中で、居場所に人が必要なんだなということになった場合に、この学校支援地域本部のほうに人のボランティアの支援等もお願いする中で、ボランティアの方の居場所への配置をお願いするということで、両輪で不登校の対策に進めていくような形になっております。 ◆高山しんご   よく分かりました。それで、学校支援地域本部事業のほうの具体的な部分について伺いたいんですが、実際にどれぐらいのボランティアさんの配置ですとか、板橋区内の学校において活用されているのかという部分について伺います。 ◎指導室長   不登校の対策だけをこの支援本部の方にお願いしているというわけではございませんけれども、様々な活動、行事のいろんなボランティアであったりとか、そういったことのお手伝いもしていただく中で、今回こういった不登校についてもやはりお力を借りるところが必要であるということがどの学校でも出てきておる中で、支援本部の中で、各学校によって様々ですけれども、常時居場所のところにいていただく学校もございますし、時折そこのところで募集をしていただいて、できるところで学校の中に入っていただくような形で、学校によって様々でございます。 ◆高山しんご   すみません、もうちょっとだけ具体的に伺いたいんですけども、実際にどれぐらいそういった居場所の提供ですとか不登校、不登校だけじゃないかもしれないですけども、不登校に関わるような子がいたときに、その居場所の提供をしているような方がいるという地域、またその学校が区内にどれだけあるのかというところというのは把握されていないんでしょうか。 ◎教育総務課長   すみません。データがちょっと手元にないんですけれども、本当に今申し上げたようにコミュニティ・スクール委員会と学校支援地域本部、両輪協働というお話はしているんですけれども、地域によってこの形が結構違うというか変化していることがあります。それは、特段駄目なことではなくて、むしろ地域特性でいいことだなと思っていますし、理論的にいうとCS委員会で話し合われて、不登校に対してそういうことが必要、居場所が必要、そこに大人が必要、では支援地域本部の人で誰か、何人いるから調達してほしい、お願いしてほしいというような形でいくというのが一つのきれいな形なんですけれども、地域によっては例えばCS委員会と支援地域本部が一体的なところもあります。人もほぼ一緒で、活動も区別しないでCS委員も含めて、誰か月曜日に来れないかと言ったら行くよとなると、支援地域本部が人を新たに保護者から連れてこなくても頼めちゃうようなところもありますし、支援地域本部というよりは例えば家庭教育支援チーム、児童委員、民生委員の方々がメンバー構成だったりすると、直接的に受け持ってもらったりというところで。地域によって結構人が重なっていることが多いものですから、理論上は今言ったきれいな会議体で会議をして人材を集めてもらう、支援本部に頼んで。結果として、地域もしくは保護者から人が新たに入ってくるということなんですけれども。この会議体の人たちで頑張ってしまうところもあったりするものですから、そのあたりでちょっと地域ごとに形が違うもので歯切れの悪い答弁になることはありますけども、形としてはそういう形で、大抵多くはやっぱり保護者の方が、例えば1週間のうち火曜日と木曜日はこの部屋を開けておいて来てくれることになると、そこに保護者が入れ替わり来ている。そこに子どもが来られる状態をつくり出す。それ以外の曜日は、何とかほかの学校の先生が空き時間で頑張るとかということで1週間を回していくとかということがある学校ではあったりしますので、そんな事例でございます。
    ◆高山しんご   そうしましたら、先ほどご答弁の中で、各学校の居場所を特に設けて不登校対応をされているというところについてちょっと伺いたいんですが、議会でも何度もこの話はされてきていると思うんですが、その各学校の居場所というのは改めて伺うんですが、これは常設ということで考えてよろしいでしょうか。 ◎指導室長   そのようにしております。ただ、いろいろ学校の事情がございますので、どうしてもそういった場所の意味で空き教室がもう、教室がいっぱいでなかなか取れないというようなところも実際のところはございます。かといって、そこに居場所をつくれないのかということではなく、そういった子どもたちが、どこだったらいられるかというところで保健室をちょっと一角カーテンで仕切るとか、教育相談室の一場面のところを仕切るなどして、各学校で何らかの工夫をして必ずそういったお子さん、教室に行けないお子さんだけではなく、様々な学校の教室の中でなかなか集中がちょっと切れてしまうようなお子さんも含めまして、そういったところの居場所のほうに何かその子の安心できる場所をつくるということでは、全校を完備しているということでございます。 ◆高山しんご   一度保護者さんからのお話で、別の居場所があるというふうに聞いていたけども、学校に問合せたら居場所はないんですよみたいな話をされたという、結構前なので今変わってきているんだと思うんですが、そういう話があったんです。やっぱり、常設の必要性、またはその居場所が必要なときは特定のこの人に言えば絶対スムーズに案内してくれる、保護者さんなり生徒さんにです。そういった部屋を確保しておくのはなかなか難しいというご答弁もありましたが、とにかくその常設というところの必要性というのは結構重要だと思っているんですが、そこについてご答弁があればお願いします。 ◎教育総務課長   常設か常設でないかと言われると、常設として学校にはあるといいますか、お願いしているところです。ただ、運用の仕方として常に理想の形の常設は専用の部屋があって、そこに専用の人がいて、子どもたちはいつでもそこに行けて、同じ人がしっかり対応してくれる。これ理想の形だと思います。従来は多分保健室とかなので、先生がやってくれた機能なのかなと思います。それを、今常設ということで校内に居場所をつくっている最中で、実際にあるんですけれども、学校によって非常に空き教室がある学校は場所だけは占用できる。あとは人をどうそこに張り付けるかということで、先ほどの例のように一定の曜日は保護者が、それ以外は先生がフォローするような形で何とか回している、回せている学校もありますし、場所が非常にない学校は日によって空いているところをうまく活用して、あるときは図書室、あるときは違うところというところで、子どもがそういう形で1人としても厳しいという、つらいという子が出ちゃったときに寄り添いながらそういう場所で一緒に回すということもありますし、そういうレベルでの常設ということになります。我々、学校に日々回っていきますので、そういったこの学校はどういう回し方かなというのを見て、全校は見れていないんですけれども、いろんな事例でいうと先ほどの例、例えばこの前のある学校は、今日は図書館だったので図書館に地域の町会長さんでしたか、お年寄りの方でしたけれども来てくれて、子どもはまだ来ていませんでしたけども、ぽつんと座って待っていてくれていました。また、ある学校は子どもたちが1人でいられる中で、逆に1人で静かにしていたいというところで、そこに先生とか人はいなかったんですけれども、広い空き教室に5人ぐらいの子がそれぞれ自分の居場所として端、端に座って静かに思い思いのことをして過ごしていたりと。そういうのは、いろんな学校の特徴、特性、場所のあるなし、人がどれだけ張り付かれるかという中で、何とか回しながら常設という形をつくっている。新年度については、またもう少しそれがうまく回るようにということで考えて、実行しようとしていることもありますので、しかるべきときにはそういったお話もできるかなというふうに思っています。 ◆高山しんご   最後に、今、教育総務課長のほうから理想はというお話があったんですが、ぜひとも教育委員会としてその理想があるのであれば、それを実現してほしいんですが、その辺いかがでしょうか。 ◎教育総務課長   そこに向けて進んでおりまして、それに少し近づく形をまたしかるべきときに話せるかなというふうに思っています。 ◆高山しんご   最後に、8ページの教育委員会における取組の主にハード面について伺いたいと思います。不登校の対応、取組としてのハード面としては、フレンドセンターとあと不登校改善重点校というのがあると思うんですが、私、一般質問でも質問させていただいているんですが、不登校特例校の検討というのも教育委員会でなされていると聞いております。その後、今回不登校の数も上昇傾向にあるという、過去最高というご答弁もありましたが、改めてその不登校特例校について検討状況を伺えればと思います。 ◎指導室長   特例校につきましては、その必要性等々については認識はしておるところでございます。ただ、先ほど申し上げました教育委員会事務局、オールスタッフの中でのそういった不登校に対する検討のタスクフォースの中でもこういった話も上がってきておりまして、具体的に今すぐ、じゃどこにどうするかというところまではもちろんいっていないんですが、いろんな意味で先ほどのいろんな学びの場の、多様な学びの場の設置というか確保という意味の中の一つとしては、こういったことも視野に入れてくということにおいては、そういった話合いとして今検討のところで話として上がっているところではございます。 ◆高山しんご   様々な検討をされていると思うんですが、こういった増加傾向において、次の一手というところで何か新しいところというのはあるんでしょうか。 ◎指導室長   これは本区がということではございませんが、東京都のほうが今メタバースということで、仮想空間の中で子どもたち、不登校のお子さんをアバターというものを使って登校させて、そこの中でコミュニケーションを図るというような、そういった授業をまず今新宿区が進めておるところでございます。これが、今すぐもう、また例えば次の次年度から各地教委にやるような形で下りてくるかというと、そこまでのところのお示しはまだ今のところないんですが、ただ都教委がというところだけではなく、これからの時代というか、そういった意味でそんなことも多様なというところにおいては、できないできるを置いておきまして、そういったことも視野に入れる必要あるかなというふうには考えておるところでございます。 ◆高山しんご   そのメタバースのお話、新しく出てきたなという、ちょっとだけ伺いたいんですけども、板橋区としてもし下りてきた場合というところで、取り組める準備みたいなのというのはできてきているのかという質問はちょっとあれなんですけども、そのあたりを伺えればと思います。 ◎教育総務課長   まだ我々もニュースで聞いたことと、東京都から一番最初のファーストアナウンス的な仕組み等の話ぐらいしか聞いていないところがありますので、こういったことを先ほどご案内しました、教育委員会内部の不登校の連携チームのほうで話をすると思います。次の一手のお話、先ほどご質問ありましたけれども、今申し上げたようなメタバースもそうですし、一つ大きな方向性というか考え方としては、過去に青少年問題協議会でも提言されましたけれども、不登校に対して学校に戻すだけが目的ではないというところにおいて、そこから来て今いろいろな教室で、そこで学ばなきゃいけないということからいろんな居場所をつくっていこうということで、誰一人取り残さない居場所づくり、多様な居場所づくりということで展開しています。そういう中で校内ルームの話もありますし、その一環でメタバースの空間の居場所もありますし、ほかにもいろいろと子どもたちには部活動も居場所だったりしますから、そういったところの改革の話も出てきますし、いろんな居場所をまずつくるということ。同時にどこでも学べる状態、学びを止めないで子どもたちが学び続けられる状態をつくることが一つ大事かなと思いますので、多様な居場所と学べる体制という中でいろんなことをしていく、その一つがメタバースということで考えています。 ◆石川すみえ   2ページのところ、まず暴力行為からお伺いしたいんですけども、暴力行為の発生件数が小学校で令和3年度が57件と非常に増えているんですけども、このことの見解をお願いします。 ◎指導室長   考察のほうにも書かせていただきましたが、やはり感染症下の影響におきまして、いろんな意味で子どもたちがストレスを抱えて、コミュニケーション能力という意味でもいろいろな課題を抱えているというところの部分も視点としてあるかなと思います。また、ほかにもいろんな文科省の発表もございましたが、各学校の中でやはり発達に課題のあるお子さんということで、どうしても情緒面でいろんな気持ちが抑えられなかったりというようなお子さんが一定数増えてきているという状況がございますので、そういったところでどうしても言葉でコミュニケーションがなかなか難しくて、どうしても手が出てしまったりというようなことがある中で、この数字の中にも入っているかなというふうに捉えております。 ◆石川すみえ   昨年もこの考察のところで、小学校では件数が増えて、中学校では逆に抑えられているというのは、小学校1・2年生、特に低学年のところでコミュニケーションの発達の段階で、どうしても手が出てしまうという傾向がより大きく出てしまうと。中学校では、逆に内側に抑え込んでしまうという傾向が出るというような考察を昨年度もしているかと思うんですけれども、昨年度と今年度、令和2年度と令和3年度の考察の違いというところを聞きたいんです。それは、多分発達に課題のあるお子さんが増えたからではないと思うんですけども、いかがでしょうか。 ◎指導室長   単純には言えませんけれども、やはり休校期間が令和2年度当初にありましたので、2か月超あったかと思いますが、そういった中での若干そういった活動の期間という部分もある程度あるかなというのが1点と、考察的にはちょっと似たような形にはなってしまっているところでございますけれども、いろんな傾向としても一概にこのことによってこうだというところはなかなか言いにくい部分はありますけれども、全体的な傾向としては初めの年と違いはありますけれども、傾向としてはちょっと先ほど申し上げましたようなところで、昨年度と今年度、そういったところの傾向としては似ているようなところ、またはちょっと逆に関わりが増えてきた分で小学校の場合だったらそこが増加している。でも、中学校はいろんな意味で、去年の場合だと若干関わりがない部分、薄い部分でその辺のところで、どうしてもコミュニケーションがなかなか図れなかったというところでの原因としてもあるかなというふうには捉えております。 ◆石川すみえ   次、いじめのところでお伺いしたいんですけども、4ページで、いじめの形態のところの話で、LINEでいろいろなことが子ども同士で起きるかと思うんですけども、それはいじめのこの項目というところにはどの部分に入るんでしょうか。 ◎指導室長   この2ページにあります④の中の対応の中でいいますと、その他の上のところのパソコンや携帯電話等での誹謗中傷、嫌なことをされるというそういった項目の中に上がってきているかなというふうに捉えております。 ◆石川すみえ   そうすると、LINEでのやり取りで冷やかしやからかいというのがあった場合にも、その媒体のほうを取って、パソコンや携帯電話等でという項目に分類されるという理解でよろしいですか。 ◎指導室長   そのとおりでございます。 ◆石川すみえ   そうしたら、次不登校のところでちょっと細かくお伺いしていきたいんですけども、②の不登校の要因です。小学校、中学校で学校に係る状況のところで、学校の決まり等をめぐる問題という区分で不登校になっている児童・生徒が、令和3年度中学生はゼロ人ですけれども、小学生で3人で、令和2年度、元年度だと中学生でもいらっしゃるってことなんですけども、学校の決まり等をめぐる問題点が具体的にどういった決まりが問題となっているかを教えてください。 ◎指導室長   そもそもが、やはり不登校のお子さんでいらっしゃいますので、学校自体が朝何時までに登校して何時までということ、それから授業時間は小学校は45分、中学校は50分、そういった決められた中での生活ということで、そういった意味では、やはり規則正しくというところがあるかと思うんですが、そういったところの決まりを守るというか、その辺のところの生活の縛りというのがある程度ありますので、そこになかなか適用ができないというようなことも考えられるかと思いますし、また様々な、特に中学校においては、今校則を様々見直しを図っておるところではございますけれども、いろんな意味でその学校にあるそういった校則であるとか、そういった決まり等々も影響しているかなというふうに捉えております。 ◆石川すみえ   何時までに学校に行かなくちゃいけないと、当然ありますよね。そこには、実際現場ではかなり幅があって、特に小学校の低学年や中学校1年生なんかだと8時25分までに、20分までに座ってなくてはいけない。でも、20分までには、15分には教室に入って支度を終えていましょうだとか、そういった細かい、細かいといってもそれはその子にとってはとても大きなことだったり、大切なことだったりするんですけれども、そこのところの決まりが難しくてというふうに理解してらっしゃるんでしょうか。 ◎指導室長   そのことだけをもってということではないかもしれませんが、やはり本区でも独自に取ったこういった不登校のお子さんに対するアンケートの中にも、やはり学校にどうしてほしいかというようなアンケート項目の中に、始まる時間というか登校時間を決めないでほしい、自由なときに登校させてほしいというような声もアンケートの中で上がってきました。そんなことからもちょっと推測するに、やはりそういった決めたところにきちっと行ってというところに、なかなか窮屈感を感じるお子さんも一定いらっしゃるんじゃないかなというふうに捉えております。 ◆石川すみえ   頂いている資料の不登校の要因の区分というのは、この区分けをしているのは誰になるんですか。 ◎指導室長   これは国の調査ですので、こういった項目も全て国のほうから提示されておるものでございます。 ◆石川すみえ   この子が不登校だというのは、不登校は定義が明確にあるから出てきます。抽出されたその児童・生徒のこの不登校の理由は、学業の不振だ、いじめだ、あとは教職員との問題だというような区分するのは、学校の先生なのか、子ども自身なのか、それとも保護者の方なのか教えてください。 ◎指導室長   こちらについては、教員の見取りということで、教員からの報告ということになっております。 ◆石川すみえ   先ほど、室長が本区で独自に取ったアンケートというふうにおっしゃったんですけれども、そのアンケートとの突き合わせというのはやっているんでしょうか。 ◎指導室長   必ずしもその一対一、1人と、個人個人を突き合わせることはなかなか難しいところでありますので、傾向としてつかむということはあるかと思います。この全体的な調査の中にも、無気力とか、何となく無気力、不安というようなことで本人に係る状況の理由の中に多くありますけれども、そこと本区独自の調査の中で何となくという項目をつくっているんですけれども、そのところで何となくということで回答して、学校に行く気力がなくなったというようなことでの、そのあたりのところはリンクする部分があるのかなというふうに考えます。 ◆石川すみえ   学校の先生が区分した要因というのと、あと子どもたちの意見、自分が学校に行けない理由は何かというところの違いというところが出てくると思うんですが、それをきちんと把握するために区教委として、一人ひとりでこれがこうだというのはやらなくてもいいと私も思うんですけども、それぞれのアンケートから見えるものの違いというところを捉えていただきたいというふうに思います。あと本区独自のアンケートというのを後ほど資料で頂くことというのは可能でしょうか。 ◎指導室長   令和3年度分になりますけれども、そちらのほうについてはお示しすることができます。 ◆石川すみえ   では、後ほど頂けたらと思います。あと、次に学業の不振で不登校というのがあって、ここの部分は本当に学校としてきちんと一番向き合わなくちゃいけないことだと思いますし、勉強についていけないから学校行きたくないということを生まないための努力が必要かと思うんですけども、具体的にはどういった対策が取られているんでしょうか。 ◎指導室長   学業のことについては、先ほどの本区で独自に捉えた原因の中にも、学校の勉強が分からなくなったことをきっかけにして学校に行きたくなくなったというような回答をしているお子さんもやっぱり一定数いらっしゃいますので、ここについては本区としましても大変大事な問題というふうに捉えております。先ほどの居場所のところにもお話ございましたが、ただ単にその子が休憩できたり、息が抜けたりという場所という、ある部分では安心できるという側面もあるんですが、学力の保障に関してはしっかりしていかなくてはいけないというふうに思いますので。居場所の中で、例えばオンラインで学校の実際にやっている授業を配信するとか、自宅にいてオンライン授業を受けるとか、もしくは可能な範囲で学校のほうで補習等々をしていくとか、そういった形で進めていきたいというふうに考えております。 ◆石川すみえ   次、不登校の考察の部分で、考察の部分の3、最後の段落で、自宅で同じ授業を受けて指導要録上出席扱いとした生徒が令和元年度、2年度はゼロだったけれども、3年度は小学校で10人、中学校で56人と増加していたというのがあるんですけども、この状況について具体的に教えてください。 ◎指導室長   オンライン上、いわゆる一人一台端末をというところにおいては、ここ最近の昨年度からのことになりますので、それまでのところでいいますと、こういったお子さんたちがそういったところでつながる手段はあまりありませんでしたので、どうしても自宅のところにおいてというところになっていたかと思います。ですが、昨年度におきましては、自宅でオンラインの授業を受けたことをもって要録上には出席の扱いというような形ができますので、そういったお子さんは一定数いたということ。それから、やはりこういった形でオンライン授業を受けられるお子さん、それから居場所において週のうちの幾つかは来れるお子さん、1日の中でも何時間かは来れるお子さん、こういった方たちのところの部分が、この調査の中ではなかなかそういったことも含めてもう不登校の実数というふうな形の扱いになっているので、実際にその後個に焦点を当てていくと、少しずつ改善、前へ一歩進めているお子さんもいらっしゃるんですが、なかなかその数目というところがこの調査の中には出てこないので、そういった形の上でもこういったところの、今ご指摘してくださったような、このオンライン授業で参加できるようになった児童が増えたというようなことにも着目しながらいろんなこれからの対応等も考えていきたいなというふうには考えておるところでございます。 ◆石川すみえ   不登校の考え方としても無理して行かなくていいし、学校に復帰することが目的ではないというような考え方になっていますし、社会情勢は。区教委としてもそうかと思うんです。ただ、オンライン授業を受けて、指導要録上出席となっていても出席日数としては不登校、登校していない、欠席というふうな扱いになるんでしょうか。そこを確認したいんですけども。 ◎指導室長   これにつきましては、端末の活用がなされるようになってから、こういったオンラインで授業を受けた場合には要録上にはそういったことを明記するというような形で、明記をして欠席、出席上の扱いにしますというような形での明記をするような形になりましたので、授業を受けられたときには、要録上の出席扱いという形になっております。 ◆石川すみえ   要録上の出席扱いということは、欠席日数にはなるんですか、ならないんですか。 ◎指導室長   その中には入ってはおりません。 ◆石川すみえ   最後に、この8ページで不登校加配教員の配置というのがあるんですけれども、この不登校加配教員の実数と処遇を教えてください。 ◎指導室長   すみません。ちょっと細かなところについては後ほど、今ちょっと手持ちがございませんので、後ほど示させていただきます。この加配については、東京都の事業の中で東京都下が加配校として決定されて人数、人を充てるという形になっておりますので、後ほど示させていただきます。 ◆中村とらあき   まず2ページ、暴力行為の詳細なんですけれども、一過性で終わるもの、単発で終わるもの、それからそれと分けて長期的に行われている暴力行為というのはあるんでしょうか。 ◎指導室長   調査の数字の中にはそういった分けはございませんけれども、もう本当に一瞬のところでの暴力行為もございますし、それから残念ながら継続的にというのもあるかというふうには認識しております。 ◆中村とらあき   長期的に続いているということは、特定の子どもあるいは状況というのが想定されるので、そのことに関しては別途考えていくべきだと、個別ケースとして考えていくべきだと思いますが、その辺に関して教育委員会としてどのようにお考えになられますでしょうか。 ◎指導室長   長期的にというふうな意味になってしまいますと、もうこれは特定の人間関係のというような形になったり、もしこれが一対一とかまたは何か複数対1人のような形になってしまいましたら、いじめということももちろん考えられることになりますので、また問題の側面が違うかなというふうに思います。それから、これが1人の子が、先ほど申し上げた発達に課題があるようなお子さんが、どうしても周囲に対して、誰かということではなくちょっとどうしても暴力的な行為に進んでしまうということにおいては、これもまた課題としては大きなところでございますので、様々なところの暴力行為と一くくりにしても様態がありますので、そこには個別個別で対応していかなくてはいけないというふうに考えます。 ◆中村とらあき   次に5ページ、不登校の要因ということで、本人に係る状況というものが非常に大きくなっており、後節においても一人ひとりの背景が多様化しているということ、また個に応じた支援の難しさがあると考えられるとありますが、無気力、不安だけを見ますと、数字がそういうことを物語っていない部分があるんじゃないかと。1年間において2割から3割の上昇率というのは、これはちょっと何か社会的な外部要因があるのではないかと想定するところでございます。これに関して、教育委員会としてはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。 ◎指導室長   必ずしも感染症のせいだけということではないかとは思いますが、やはり様々な意味でこの感染症の影響というのは一定関係しているところがあるかなと思います。それにおきまして、やはりどうしてもその無気力というところで、ただ単に学校に対する無気力というだけではなく、生活をしていく中でどうしても家にいたほうが楽とか、そういったようなことも含めて、そういった感染症の影響、その辺のところもこういったところに背景としてはあるんじゃないかというふうに捉えております。 ◆中村とらあき   本人に係る状況の中で、小学校と中学校は明らかに違う分布と言っちゃいけないのか、数値の変化がありまして、中学校の場合はあまり変化が安定していない。ただ、小学校の場合には増加の傾向が著しいというのが見てとれます。その中で、生活リズムの乱れ等に関するものと無気力と不安というものが相関関係にあるんではないかと考えておりますけれども、そのことに関して教育委員会としてはどのように考えておりますでしょうか。 ◎指導室長   おっしゃるとおりだと思いますので、生活リズムの乱れ、そして無気力、不安、何となくという先ほどの本区の調査のところも含めまして、こういったあたりのところの関係性等もちゃんと追っていきたいと思いますし、一定何かの関連性があるというふうには捉えております。
    ◆中村とらあき   一つ要因の分析としてその内容を見ますと、ちょうどコロナが始まった時期というのもありますけれども、GIGAスクールが始まった時期ともこれ関係しているのではないかと考えております。一つの仮説として考えられることなんですけれども、パソコンを自宅に持ち帰って使っている状況があるかと思います。そうすると、どうしてもその使用時間というものが長くなり、結果として睡眠時間に反映してくるのではないかと。睡眠時間が不足しているということは、ほかの小学校で個別に取っているアンケートなどを見ますと、これは出てきているのではないかと。要は、GIGAスクール構想によって一つの問題点が明らかになっているのではないかというふうにも考えられるのではないか。これは一つ検証してみていただかないと分からないんですけれども、そういったところが無気力、不安につながっていくというところがあるのではないかと。そうすると、どういうことが言えるのかというと、小さいときからGIGAスクールに慣れて、パソコンの使い方をずっと、長期間長時間にわたってパソコンを使っている状況が慣れてしまうと、これが習慣化してしまってより深刻な状況になるのではないかと。ここで、中学校の場合には不安になっているものというのが安定していないと言いましたけれども、ある程度耐性がついている子どもたちということになりますので、小学校の場合にはこれが増加の傾向が著しいということは、恐らく習慣化していっているのではないかという危惧があるということで考えております。統計資料、コロナ禍では何とも言えないんですけれども、ほかの資料と突き合わせるとこういった状況が見られますが、教育委員会としてはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。 ◎指導室長   GIGAの構想の中で進んだ面もあれば、このことによって先ほどの不登校のお子さんがそういったところでつながれて、授業配信によって参加ができるとかそういった肯定的な面もある中で、今委員がおっしゃったようにちょっと負の部分で、いろんな意味での健康への影響というところは、本区でもその辺のところを認識しておるところでございます。いろいろと本区の取った調査の中でも、家でどういうことをしているときが一番楽しいかというところでは、学校へ行くよりも自宅にいてパソコンで学んだり、パソコンで何か見ているときのほうが居心地がいいというような回答をしているお子さんもいますので、全体構造も捉えながら、負の面のところも対応しつつ、よいほうに活用できていくような形では捉えていきたいというふうには考えております。 ◆中村とらあき   最後に、リテラシー教育とかセーフティー教育をしているのは対応策としては分かるんですけれども、こういった数値の状況がまた来年度以降増えていくことになりますと、それだけでは足りないということになります。実際にはどういったことをやっていかなきゃいけないのかというと、やはりもう一歩踏み込んで、パソコンの使い方なり、習慣なりを変えていく必要が早急にあるのではないかと。現在、小学校1年生から上がっていってもうパソコンを使い始めているということになると、この数字が多分令和6年度あるいは令和7年度には300人を超えてしまうんじゃないかという予測が出てきます。これだけの統計じゃ分からないんですけれどもそうなったときに、これ深刻な事態になりますので、早期に解決するような対応が必要となってくるのではないかと思います。こういったことに関して、より踏み込んだ対応をしていくことが必要だと考えておりますが、教育委員会としてはどのようにお考えになりますでしょうか。 ◎指導室長   本区の中にも、こういった形でGIGAの推進委員会というふうなものを設けておりまして、いわゆる授業への活用のみではなく、こういった健康への被害とか、いろんな意味で視力の問題も出ておりますし、生活の問題、それからこういった様々なネットの関係のこともございますし、そういった意味でこういったところに新たな視点も盛り込みながら、しっかり対策を立てていけるように考えていきたいというふうに思います。 ◆しのだつよし   お願いします。まずは、この2ページ目の暴力行為の詳細なんですけれども、これ対教師暴力というのは、これ当然児童・生徒が先生に対してで、生徒間暴力というのは生徒同士です。対人暴力というのは、これどういうような内容なんでしょうか。 ◎指導室長   あまりないとは思うんですが、教師間、対教師、いわゆる人にということで、教師というだけではなくいろんな人がやっぱり校内には入っていますので、そういった意味を広く捉えた意味での人に対してのということでの項目でございます。 ◆しのだつよし   そしたら、生徒間暴力の中で、特別支援学級でのトラブルも中に入っていますでしょうか。 ◎指導室長   はい、そうでございます。 ◆しのだつよし   そうすると、ついこの間少しお話を聞いたのが、強度行動障がいのお子さんがいて、はさみを持っていて、工作のはさみをどんとここにやってしまったというようなところがあって、もしかしたら命に関わることがあるんじゃないかというようなところで、すごく懸念されているところもあるんですけれども。例えば、6ページにいじめ防止に関する研修の実施というのがあるんですけれども、これは例えばどういうような人が対象になっているんでしょうか。というのは、大人もやっぱりこの強度行動障がいとかいうことに対して詳しく知っていないと、ただ単に押さえつけるだけだと余計におかしくなってしまうということがありまして、よく万引きをした子どもがお巡りさんに押さえつけられて、余計にもうわあっと興奮してしまっておかしくなってしまったということがあって、やはりそういう障がいについての理解がないと余計にどんどんエスカレートさせてしまうということあるんです。例えば、こういうようないじめ防止に関する研修の実施という中に、いろいろと大人を対象にした理解を得るということも、もしかしたら大事になるのかなというふうに思うんです。いじめではないですけれども、生徒間トラブルを防止するためには必要なのかなとかいうことあるんですけれども。例えば、これはそういうようなことにも利用できるようなことってあるんでしょうか。 ◎指導室長   6ページにございますいじめ防止に関する研修につきましては、これは主には生活指導主任ということで各校に生活指導主任というのがおります。そういったものに対して、こちらどちらかというといじめの未然防止ということで、いじめの早期発見にどういったことを対応するとか、実際いじめを認知したときにどんなふうに学校として、組織としてどう対応していくかといったそういった研修になっております。今、お話のございました発達に課題のあるお子さん、その子に対する対処の仕方とか、そういったところにおける研修としましては、特別支援教育のそういったカテゴリーになるかと思いますので、そういった特別支援教育の研修の中で各校のコーディネーターがおりますので、そういった方を対象にして研修をし、それを校内で還元していって、校内でも研修をしていくというような形になっております。 ◆しのだつよし   分かりました。その件については、また別件でお話を伺いたいと思います。この対教師暴力というのが、これ23件とあるんですけれども、私が子どもの頃のことを考えると子どもが学校の先生に暴力するというのはなかなかなかったんですけれども、これはこの定義というのは、例えば言葉とかそういうものも暴力に含まれているんでしょうか。 ◎指導室長   こちらについては実際の暴力ということになっておりますので、ここで中学校のほうは令和2年度も令和3年度もゼロという形になっておりますが、やはりどうしてもこの小学校の数目でかなり増えているというのは、先ほど来からお話しさせていただいております、本当に教師に向かって何かを攻撃するとかというよりは、どちらかといいますと課題のあるお子さんの中で感情を抑え切れなくて、どうしてもそこで言葉ではなくて手を出してしまったというような、そういった事例のほうが多いというふうにうちのほうとしては認識しております。 ◆しのだつよし   分かりました。そうすると、教師に対するいろいろなケアというのもこれから必要になってくるのかなと思うんですけれども、そういうところでは先ほどのはさみも含めて、そういう対教師に対する、生徒間に対することに対してもこの暴力行為、一くくりに暴力行為と言ってしまって大変申し訳ないんですけども、恐縮なんですけれども、そういうことを未然に防ぐためにも必要になってくるんじゃないかなと思っております。あとスクールカウンセラーによる全員面接というのがあるんですけれども、これ6ページの一番最後です。これ、私、大人が関わることはとてもよいものだというふうに思っているんです。これは、ここに書いてあるように、支援が必要な児童・生徒への早期発見・早期対応、いじめ防止につなげるというのを書いてあるんですけれども、とはいえこれ、今度は3ページのいじめ発見のきっかけの中で、下から2行目のスクールカウンセラー等の外部の相談員が発見というのは、これ7件だけなんです。ですので、これ全員面接というのはこれもう全員に面接するということなんでしょうか。そうすると、いじめの発見にはなかなかつながっていないんじゃないかななんて思っているんですけれども、そこら辺に対しての見解がありましたら教えてください。 ◎指導室長   必ずしもスクールカウンセラーが発見のきっかけになるかという例は、この数でいくと少ないところではありますが、担任が発見して気になる子を、大概が発見の最初は学級担任が発見したとしても、それをスクールカウンセラーは発見者というよりは、そこからその後につないでその子の気持ちをほぐしたりとか、一緒になって状況を聞き取るとかというところでやっておりますので、具体的なところでの発見というところでは数としては上がっていないのかなというふうに思います。 ◆しのだつよし   そうしたら、7ページの相談窓口・いじめメール相談の周知、これは大体前年度は何件ぐらいあったんでしょうか。 ◎教育支援センター所長   令和3年度の実績、いじめ110番のほうが受付件数26件、いじめメールのほうが11件となってございます。 ◆しのだつよし   そうすると、その下の学校ネットパトロールというのがありまして、これインターネット上のいじめなんですけれども、これはどのぐらいの不適切な投稿が見つかったんでしょうか。 ◎指導室長   ここに示してある月でいろいろと報告等も上がってくるところなんですが、今手元に全体で何件とか、どんなことというのはちょっと今手元にございません。申し訳ございません。 ◆しのだつよし   最近SNSとか、どっちかというと陰湿ないじめとかが結構はやっていますので、こういうのは早期に見つけるというのはすごく大事かなと思っていますので、そこら辺の数字のところ、もしよろしければ教えていただければと思います。あと一番最後に、その一番上のいじめに関する授業の実施及び授業公開、これは年3回なんですけれども、これいつ頃から始めたんでしょうか。 ◎指導室長   すみません、何年度からというのが今ぱっと出てこないんですが、かなり回数を重ねてきておりますので、コロナ禍によって感染症対策のこともあったので、少し公開するというところを控えたところもございましたので、そこで少しやれていない時期、年度、特に昨年度等ですが、今現在におきましては年間3回、これに特化した授業公開ということで、道徳科とか学級活動の中で授業をして、保護者の方、地域の方に見ていただいているものでございます。 ◆しのだつよし   最後に、こういうものがとても大事だと思うんです。子どもへの周知も含めて、やはり効果がなければあまり意味がないところなので、それがどれだけ効果が出たかというのはなかなか表に現れないところはあると思うんですけれども、先ほどの数も、さっき対暴力も含めてやっぱりどうしても上がってきていますので、こういうような授業というのは、とてもこれから重要なってくると思うんです。これからも、こういうようなところを含めながら、子どもたちへの啓蒙活動をしていただければなと思っています。何かありましたら。 ◎指導室長   先ほどのいじめの授業に関する授業ですが、大変失礼いたしました。平成26年度から、この3回の事業ということでやっておるところでございます。 ◆竹内愛   よろしくお願いします。この調査の報告についてなんですが、これ文科省のほうでつくられている基準に基づいてということなんですけども、現状に合っていないのかなというふうに思うんです。先ほど来の質疑を聞いていても、区としてももう少し細やかな分析や把握をされているということなので、文科省に報告する報告の仕方と議会や区民の方々に報告する体裁って違っていいと思うので、今の現状に即した報告、公表の仕方というのをぜひ検討していただきたいというのが1点と、先ほど石川委員の質問の中で、当事者の方々にもアンケートをしていて、それは後で資料で頂けるということなんですけども、それもきちんと公表できるようにしていただきたい。個別の誰誰がどういう状況ってことじゃなくって、そういったこともやっているってことが分かるようにしていただきたいんですがその2点、まずお伺いします。 ◎指導室長   報告の仕方については、委員がおっしゃったとおりかなというふうに思います。必ずしも学校への復帰ということだけを考えてしまいますと、解消率のところも数としては結果として出てこない部分があります。そういったところの区としてどういったことをもって、その後お子さんが解消に向かっているかというようなところは、また新たな数値も設定しながら捉えていかなくちゃいけないかなというふうに思っています。それから、2点目の当事者のアンケートの公表につきましても、そちらももちろん個人情報は伏せなくてはいけないところではございますが、全体的な傾向として、区としてどういった形で捉えているかというところにつきましては、しっかり分析したものをお示ししていけるような形で検討してまいりたいというふうに考えます。 ◆竹内愛   ぜひお願いいたします。教員が報告をしているものがベースになっているということなので、今の報告は。それが実態に即しているのかということについては、やはりきちんとつかんだ上で報告をしていただきたいというふうに思いますのでお願いいたします。それから、分析なんですけども、これ小学校は1年生から6年生まで一くくりになっているんですが、不登校の発生率を見ると、やはり4年生ぐらいからちょっと数が増え始めるというのを聞いたことがあるんですが、小学校もやっぱり低学年と高学年と分けて見る必要があるのかなと思うんですが、その辺についてはいかがでしょうか。 ◎指導室長   そのとおりだと思います。こういったところのそれぞれのところで各学年ごとにどうかというところは、それぞれの各学校がそういった不登校支援シート等もつくりまして、それぞれの個に応じた支援策等も考えたようなものもございますので、そういった意味ではやはり、この調査においては学年全部丸ごとということになりますが、区としてはそういったところもしっかり把握をしていきたいというふうに考えます。 ◆竹内愛   そういった分析がどういう対応をするかということにつながっていくと思うんです。低学年とは違う高学年特有の、思春期に入りますし、友達同士の関わりも先生に対する姿勢も変わってくるので、そのときに例えば今小学校については順次35人以下学級ということで少人数学級が拡大されていきますけれども、やっぱりそのスピードを上げるだとか、さらに35人ではなくてもっと少人数にしていくことで解決できることというのも出てくると思うので、そういった政策につなげていくためにも実態をもう少し細かく分析するということが必要だと思います。それから、昨今注目されているヤングケアラーのことについてなんですけれども、今回家庭に係る状況、本人に係る状況ということでの区分があるんですが、この中にいわゆるヤングケアラーってことで家族の世話をしなければならなくって、結果的に無気力になってしまったり、結果的に登校できないという実態があるということも出ていると思うんですが、この調査ではそれが分からないので、その辺についてはどのように把握をされているのかお伺いします。 ◎指導室長   このヤングケアラーの関係につきまして、これを発見するというか、それを見取っていくって、やはりどうしてもふだんから関わっている担任になるかと思いますので、ヤングケアラーだということを何か申告してもらうような、そういった状況にはもちろんありません。教員が様子を見ながら何か遅刻がちょっと増えているなというようなところで、私も実際にそういった関わった事例がございましたけれども、何か違うなといったときに遅れてくる子等を観察した中で、何かあるのかなといった中から実はということで発見した例もございました。やっぱりそういったところでの教員、また学校のそういった一人ひとりをきめ細かく見て様子を把握していくってことが必要だと思いますが、今現在何か子どもたちにそういった事情で、何か特段ヤングケアラーか何かみたいなところでは調査等をかけているわけではないですが、いろいろ相談や面談、そういったことをする中で何かちょっと心配だなというお子さんに対しては、聞き取りをするような形で把握に努めておるところでございます。 ◆竹内愛   この区分の中のどこに当たるんですか、もしそういう状況があった場合には。それが、家庭や本人に係る状況というふうに入ってしまうんだと、それは支援にもならないし、難しいと思うんです。例えば、原因が学業の不振だとしても、その背景にそういった実態があるって場合もありますので、きちんとそういった調査を通じて認識を深めるってことが必要だと思うので。これも時節に合っていないのかなというふうに思うんですが、その点いかがでしょうか。 ◎指導室長   この調査においては、そういった背景のところで教師が見取った中では、このところの家庭に係る、やはり親子への関わり方というようなところが少し関係するところではあるかとは思いますけれども……。大変失礼いたしました。この調査の中で、もしそこら辺のところがとなると親子の関わり方に関連してくるところもあるかとは思いますが、この不登校の理由というようなところを見取っていく中の理由として、経済的な理由というようなところも項目として、これはちょっと別なんですがありまして、その中でそのヤングケアラー的なところはあぶり出していくところはあるかなというふうには思っています。 ◆竹内愛   今後、いろいろな角度でいろいろな調査をされているんだと思うんですけれども、やはりリンクしている部分があると思うんです。いじめに遭う理由ももしかしたらそのヤングケアラーで、またはネグレクトなどで、適切な生活環境にない中でそういういじめに遭うってこともあるでしょうし、不登校の場合もそうだと思うので。やっぱり、そういった要因がきちんとつかめるような報告、調査というのをぜひやっていただきたいなというふうに思います。これからいろいろな形で検討していただくってことなので、そういった視点も入れていただきたいというふうに思います。不登校やいじめの対策というのを、取り立ててそこだけに対策をするというのも必要なんですけども、やっぱりどうやったらその子どもたちが自己肯定感を高めたり、自分の幸福度というのを上げていくかってことをやっぱりもっと考えていかなきゃいけないと思うんです。やっぱり教員が足りないですとか、その結果学校が楽しくないということにつながっていたり、いろんなことが総合的に関係していて、いじめや不登校の数が増えるってことがあるんではないかと思うので。対処療法的に出ている事案で対応していくのでは、もう間に合わない状況ではないかというふうに思うので、やはり、先ほども言いましたけども、学校の規模、学級の規模を小さくして、一人ひとりの関わりや自分に自信が持てるような環境をつくっていくと、それを私はやるのが教育委員会だと思うので、やっぱりそういったことについて、積極的にやっぱり発信していっていただきたいというふうに思いますので、そのことについてはお願いをしておきたいと思います。 ◆田中いさお   すみません、少しだけ。不登校についてだけちょっと質問させていただきます。先ほどから質疑もありますので、なるべく端的に言いたいと思いますけれども、不登校対策ということで表も見させていただいています。それで不登校って悪いことなのかなと最近思うこともあるんです。不登校というと何か悪いイメージ、行かなくてもいい子がいるかもしれない、ダイバーシティーの時代ですから。それぞれのお子さんが幸せになればいい話であって、その手段の一つに学校がある、不登校と聞くと何かレッテル貼られているようなイメージもありますし。この表の要因で、先ほどからあるように項目が正しいとも思いませんし、例えば本人に係る状況の生活リズムの乱れ、遊び、非行なんて、僕から言わせると家庭に係る状況の中に入るべきだなとか思いますし、そこら辺は今にそぐうようなものにしなきゃいけない。これには表現できないものもいっぱいあるでしょうから、そこは国のほうで決めていることでこれで調査しているんでしょうけれども、それは区のほうからも言ったほうがいいんじゃないかなというふうに思います。それと先ほどからあるように、本人に係る状況の無気力、不安です。これ、小学校も中学校も不登校の約半数、50%を占めているということは、ここに手を入れない限り無理やり学校に行かせるということも置いておいて、ここをどうするかという視点をちゃんと持たないといけないんだと思います、僕は。特に学校に係る状況は全力でやっていただきたいと思います、学校に係ること。それは、もう学校の役目。あと家庭に係る状況って、もうこれはなかなか教育委員会がそこの家庭にどうやって指導するというのは難しいのかなという思いもあるので、それは福祉部なのか、どこの所管になるか。これ教育じゃないような気がします、この家庭に係る状況を改善するというところは。だから、それでもそれをちゃんとしているのは教育委員会でしょうから、所管と連携しながら、この家庭環境の改善という取組はできることもあると思うので、それをやっていただきたいなというふうに思っています。あと、この無気力、不安の数の多さ、50%。これ、無気力、不安じゃなくて、僕は病気の方もいると思います。発達障がいというと聞こえも悪いかもしれないんですけれども、何かそういうような諸事情、単なる無気力じゃないと、病気なんだってこともあるでしょうし、精神的な、何かしらの。でも、それが個性で逆にいいということもありますから、それが。レッテルということでもなくて。ですので、これ不登校対策ということであれば、ここに焦点を当てなきゃいけないと思うし、きっとやっているんだと思います。その一つがきっとメタバースでしょうし、ここの対策で今考えていることがあればお聞かせください。できないかな。これからのことだと思いますけれども、ぜひここに焦点を当ててもらいたいということです。教育委員会が目指すのは、学校に係る状況で苦しんでいるお子さんは全力で守っていただく。そこで手が向いていない、この無気力、不安、この表現、僕もうこれもおかしいと思いますけども、僕は。無気力、不安で表せない何かが僕はあると思いますし、ここに来て、これが50%占めているわけですから、ここ手だて考えないと、この不登校対策なんか進まないし、そもそも不登校でいいんじゃないかという視点も、逆転の発想もあるのかもしれないです、逆に言うと。いや、学校に行かなきゃ何で悪いんですかという視点もあるでしょうから、この民主主義の世界で。だから、そこの部分を特に無気力、不安、きっとやる気スイッチは見つからないと思います、その子一人ひとりに。いろんなパターンがあるでしょうから。そこをぜひ分析しながら、メタバースも含めて、このお子さんたちをどうやって導いていくのかというのをぜひ検討していただきたいと思います。これは、意見、要望にしておきますので、答弁は結構です。 ○委員長   本件につきましては、この程度でご了承願います。  委員会の途中でありますが、議事運営の都合上、暫時休憩いたします。  なお、再開は午後1時5分といたします。 休憩時刻 午後零時03分 再開時刻 午後1時02分 ○委員長   休憩前に引き続き文教児童委員会を再開いたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、「いたばし魅力ある学校づくりプラン」の進捗状況についてを議題といたします。  本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   志村小・志村四中小中一貫型学校の設置検討会につきましては、資料に記載のとおり、1月24日に第12回の検討会を予定どおり実施しておりますことを追加で報告させていただきます。 ○委員長   本件について質疑のある方は挙手願います。 ◆南雲由子   よろしくお願いします。午前中の議論に引き続きっていう形になるかと思うんですけれども、今の教育現場の課題っていうのが、例えば教員の働き方の問題であるとか不登校が過去最高だっていうことだとかインクルーシブにどう対応していくかっていうことだとかを考えたときに、私もいろんなご相談を受けながら考えてはきたんですけれども、先ほど竹内委員からご発言があったのと重なるんですけども、やっぱり少人数化っていうところは一番の肝じゃないかなというふうに思うんです。少人数化に対応できる学校にしていこうというふうに思ったときに、ハードとしてもソフトでも影響は大きいって思うんですけれども、このいたばし魅力ある学校づくりプランの中でそこをどう考えてるかっていうところをもう一度確認させてください。 ◎学校配置調整担当課長   少人数化に対してのご質問でございます。まず、いわゆる少人数による習熟度別少人数授業というのが各学校で展開されてございまして、そちらに必要な諸室も含めて、例えば改築するときなど、そういった考えも含めて展開をしているところでございます。一方で、いわゆる少人数化、小規模化してしまった学校につきましては、さきの委員会でも報告させていただきましたとおり、平成24年5月に策定した基本方針のとおり、課題共有、地域を含めた協議会での計画策定を基本といたしまして取り組むものであると認識してございます。小規模校化に向けた対応といたしましては、通学区域変更など児童・生徒数の増加につながる取組を検討すべきである一方、統廃合を含めた検討が必要であるというふうに認識しているところでございます。 ◆南雲由子   今度、後期に向けて、10年間の長期の計画っていうふうになると思うんですけれども、その中で、これまで議論してきた流れとは大きく社会情勢っていうのが変わってるように思います。タブレットが入ってきたことだとか、やっぱり様々なご相談を聞いてる中でも、授業で先生が黒板のほうを向いていて、振り返って分かったって言って、みんなが分かってるかどうかっていう状況が、もう通用していないんだと思ってるんです。不登校が多いってことは、それだけ学校が合ってないっていう、学校側の問題ってこともたくさんあると思っていますし、そこにどういうふうに今後対応していくかっていうところがかなり変わったのかというふうに思っているんですが、そこの認識の変化ってところについてもう一度教えてください。 ◎学校配置調整担当課長   現在、こちらの報告資料にございますいたばし魅力ある学校づくり審議会におきましては、いわゆる35人学級編制による、小学校には35人学級編制の導入や一人一台端末の導入、また令和における日本型教育の在り方についてに代表されるような、また個別的、協働的な学びを踏まえた議論をいただいてるというふうに認識してございます。そういったような社会状況の変化を踏まえて、今審議会で、学校の適正規模・適正配置というところになりますが、審議をいただいてるというふうに認識してございます。 ◆南雲由子   この統廃合であるとか、少ない学校にもっと来てもらえるようにしようとかっていうことが果たして正しいのかどうかっていうところは、少人数になっていくっていう前提をもう少し議論をした上で考えてくべきかなというふうに思っていて、35人っていうのは今の話であって、もっとこの先どうなっていくのかって、これまでもさんざん分科会とかでもお話ししているかと思うんですけども、国とか都がもちろんそういう方針を出してから合わせてくっていうことでは、ハードのところは間に合わないんだと思うので、その検討を、今回ご報告いただいてる検討の中で少人数化ってことはもっと議論をしていただきたいというふうに意見も添えて、終わります。 ◆石川すみえ   順番に資料でお伺いしていきたいと思うんですけども、まずEグループの小中一貫型学校設置検討会なんですけども、この検討会というのの全体の開催スケジュールを教えてください。 ◎学校配置調整担当課長   スケジュールでございますが、検討会といたしまして、資料のとおり令和3年2月に第1回を始めまして、直近では第12回を、先ほど申し上げたとおり1月24日に実施をさせていただいたところでございまして、おおむね二月に1回程度、開催をさせていただいてるところでございます。また、こちらの検討会の間に様々な部会を、作業部会という形で、必要に応じて実施をしているというところでございます。 ◆石川すみえ   この検討会はいつ終了する予定なんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   こちらは、来年度、令和5年度末まで検討を行っていくと、令和5年度末で一旦検討会として終了するというところの予定でございます。 ◆石川すみえ   令和5年度末にこの検討会で決めておかなければいけないことっていうのは何でしょうか。
    学校配置調整担当課長   こちらの検討会で検討すべき項目といたしまして、今まさに検討いただいている通学区域、また校歌・校章の関係、PTAの組織の関係、通学路の関係などが検討すべき項目となってございまして、来年度につきましては、まだこれから検討すべき項目といたしましたPTAに関するもの、また通学路に関するものについて、来年度、主に検討していただくっていう形になろうかと思います。 ◆石川すみえ   次、この検討会の第11回のことについてお伺いしていきたいんですけども、12月13日の第11回の設置検討会で、この小中一貫型学校は5階建てになるということの説明があったということなんですけども、5階建てにした理由っていうのは何でしょうか。 ◎新しい学校づくり課長   当初、校舎につきましては、7階建て案という形でご説明申し上げてきましたが、地域説明会をやる中で、7階建て案に対するいろいろなご意見をいただきました。その中で、もともと7階建て案にするのが、校庭等、外の施設を充実させたいっていうような地域のご要望とかがありましたので7階建て案をつくってございましたが、保護者の方のご意見等を踏まえまして、低層化できるのであれば低層化の検討はしていくべきだということで、設計業者も決まった中でそういったことも検討できるってことで、そういう様々なご意見をいただきながら5階建て案のほうを検討していって、それが教室の数とかそういったものも一定程度取れるということが、可能だということが検討できましたので、それで5階建て案のほうを修正をしまして、ご報告しました。 ◆石川すみえ   当初は7階建てであって、校庭の確保が7階建てだとよりできるっていうことだったんですけども、5階になると校庭で使える部分が減るかと思うんですけども、その辺はいかがでしょうか。 ◎新しい学校づくり課長   おっしゃるとおり、7階建てにしたものは基本的には教室の数とかは変えてございませんので、横と縦に広がったという形になりますので、外で使える部分っていうものは減ったと思ってございます。ただ、当時、校庭として整備する部分というのは、そんなにきっちり決めていたわけではありません。当初、7階建て案は、たしかまだ自主管理歩道であるとか、あとは緑化の部分とかをまだ加味せずに取ったものでございますので、ただ委員のおっしゃるとおり、校舎の面積としては広がり、敷地全体が広かったわけではありませんので、校庭に使える部分っていうのは減ったと思いますが、その辺は校舎の使い勝手と地域のご要望、保護者のご要望と、外をなるべく広くしてほしいというご要望を総合的に勘案しまして、今回の場合は中を充実させるというわけではございませんけれども、低層階にしたほうがいいだろうということで、総合的に検討して5階建て案のほうにして、外は若干小ちゃくなってるものというものは否めないというふうに思ってございます。 ◆石川すみえ   これまでの7階建て案と今回、今示された5階建て案で、教育活動に影響は出ないというふうに考えてらっしゃいますか。 ◎新しい学校づくり課長   影響というものがどういうものかというところはあると思うんですけれども、例えば授業ができなくなったとか、そういったことはないというふうに考えてございます。通常の授業とかについては、工夫はしていただく必要はあると思ってございますけれども、7階建てを5階建てにしたのでこの授業ができなくなってしまいましたというものはないというふうに考えてございます。 ◆石川すみえ   体育祭とか、いろんな行事があると思うんですけども、そういったときにも影響は出ないというふうに考えてらっしゃいますか。 ◎新しい学校づくり課長   5階建て案を示したときに地域の方からもご意見をいただいて、運動会ができないというわけではないと思ってございますが、地域の方、保護者の方が観覧できるスペースが前みたいに取れるのかというと、その辺はやり方を工夫していただくっていうことはあると思ってございますが、5階建てにしたので運動会ができなくなりましたということではないというふうに考えてございます。 ◆石川すみえ   次に、4ページのほうですね、第3期対象校への対応っていうところでお伺いしたいんですけども、FグループとGグループのところです。まずFグループが、庁内での方向性及び協議開始に向けたスケジュールを検討しているってことなんですけども、この庁内での方向性のスケジュールっていうのはどのように決まっていっているのか。庁内での考え方を定めるのは、いつ終わる予定なんですか。 ◎学校配置調整担当課長   第3期対象校への対応の部分でございますけれども、実際に今、庁内での方向性に向けたスケジュールという形では、関係の所管の部署を交えて検討は開始しているところでございます。こちら、いつまでに検討が完了するかというところ、今のところはっきりいつまでにというところで申し上げられる状況ではございませんが、やはりこちらのFグループ、Gグループに関係する課題の整理、そういったところに今時間を要している状況はあるところでございます。 ◆石川すみえ   もともと、このいたばし魅力ある学校づくりプランの中で、第3期はいつまでに検討の方向性を出すというふうに示されていませんでしたっけ。ちょっとそこのところを教えてください。 ◎学校配置調整担当課長   こちらの第3期をいつまでに検討するというところでは、大きくは来年度、いたばしNo.1実現プランの中では、来年度、基本構想・基本計画を1か所行うっていう形ではお示しをさせていただいてございますが、こちらのグループについていつまでに対応方針を定めるというところでは、はっきりお示ししてはいなかったかなというふうに認識でございます。 ◆石川すみえ   それで、今整理に時間がかかっているってことなんですけども、そうすると、来年度にも庁内での方向性を地域に対して示すっていうことは難しいスケジュール感ですかね、教えてください。 ◎学校配置調整担当課長   こちら、検討に時間をいただいてる状況でございますが、ただ、これからいたばし魅力ある学校づくりプランを遅滞なくしっかりと進めていくに当たりまして、やはり一定程度、期限を区切ってというところでは必要だと思ってございます。その中で、少なくとも来年度には庁内での調整を終え、しっかりと対外的にご説明できるような状況にはしていきたいというところでございます。 ◆石川すみえ   庁内での方向性をまとめて、地域のほうに協議会設置をお願いしていくっていうふうになるかと思うんですけども、そういったスケジュールの理解でよろしいですか。 ◎学校配置調整担当課長   今ご指摘いただきましたとおり、庁内で課題の整理を行い、一定程度、方向性をまとめさせていただいた後に、地域との協議を開始していくというふうに考えてるところでございます。 ◆石川すみえ   これまでの学校の改築についてのいろいろな協議会の流れなどを見ていますと、協議会開始のときにはもう区教委が引いているレールができている、もう結論ありきなのかなっていうふうに私も捉えてますし、捉えていらっしゃる地域の方、区民の方が多くいらっしゃると思うんですね。特に、この地域もいろいろな思いの方がいらっしゃいますから、協議会開始のときには区教委はこうしたいんだなっていうものが見えるような状況では困るなと思っていまして、地元に投げるときには本当に正直ベースで投げてほしいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   地域とこちらで協議をする際には、当然こちらは庁内での検討、課題の整理を踏まえた状況をご説明をさせていただいた上で、方向性のご説明をしっかりさせていただくということになろうかと思います。一方で、実現可能性のない案をお示ししたとしても時間の浪費になってしまいますので、しっかり実現可能性を踏まえた検討をした上での区の考えであったり方向性をお示しするという形になりますが、一方で、当然、地域の方のお考えですね、思い、しっかりそういったものを受け止めて協議を進めてまいりたいというふうに思ってございます。 ◆石川すみえ   課題の整理に時間がかかってるのは何でなんですかね。 ◎学校配置調整担当課長   こちらの課題の整理といたしましては、資料にも一部記載させていただきましたが、特にGグループにつきましては、まちづくりによる大規模集合住宅の建設により影響を受ける小学校を含めて、今必要な対応、優先順位等を考えてるところでございます。Gグループにつきましては、板橋第一中学校、板橋第五中学校が対象校になってございますが、こちらの地域の大規模集合住宅の建設の影響、そういったものを多角的に捉えた上で今課題の整理を行っているゆえに、時間を要してしまってるというところでございます。 ◆石川すみえ   次、4番のいたばし魅力ある学校づくり審議会のところでお伺いしたいんですけども、第5回の12月16日の審議会の中で、大規模校化対応についてということが内容で入ってるんですけれども、ちょっとこの内容について詳しく教えてください。 ◎学校配置調整担当課長   第5回の審議会の大規模化対応という部分につきましては、まず大規模校になってる学校長からヒアリングをいたしまして、その後、委員の皆様から、意見交換をしていただいたという形になります。学校長ヒアリングでは、大規模校ならではのよさ、また課題という形でお示しいただきまして、それに対して委員の皆様からご意見をいただいたというところになってございます。 ◆石川すみえ   どういった意見が出たのか教えてください。 ◎学校配置調整担当課長   頂いた意見といたしましては、まず新しい学びの実現や多様な学習スタイルを妨げないような配慮を考えていくことが求められるといったご意見、また、児童・生徒や教員が増えることは教育環境面で指導やメリットが挙げられる一方で、例えば少人数の職にかかる負担、副校長や養護教諭といった少人数の職にかかる負担や給食提供にかかる負担など、ソフト・ハード両面での課題が想定されるといったご意見、また施設面での対応という形で、実は大規模校のヒアリングの中で、想定施設の規模との乖離について学校長から言及いただいたというところを受けてのところでございますが、多様な学習スタイルが求められる状況では、普通教室の周りに大小様々なスペースを設けることが必要であるといったところ、また一時的な大規模化と将来の児童・生徒数の減少をセットで取り組まなければならない状況においては、例えば改築においては、数十年後に地域転用をすることを想定したゾーニングであったり、また減築を前提とした整備手法について言及いただいたところでございます。 ◆石川すみえ   数年後に減築するだとか、あとは地域の方に使っていただくような教室とするというような意見が出た趣旨としては、たまたま今この時期、大規模校化になっていて、いろいろな特別教室が使えないっていう状況をそのときの子どもたちに生み出すことは、教育環境の整備として問題があるというような趣旨かと思うんですね。そのことを本当に審議会で議論していただいて、教育委員会として受け止めていただきたいと思ってるんですけれども、「大規模校化対応について引き続き検討することとした」ってあるんですけども、その理由と、今後の大規模校化対応についてのスケジュール感を教えてください。 ◎学校配置調整担当課長   こちら、大規模校対応について引き続き検討するとされた部分につきましては、まず第5回の審議会において、実際に学校長からのヒアリングを受けて、今申し上げた一人職の負担であったり、施設想定規模との関わりという視点、そういったというような視点を加えた上で再度議論をしましょうという形の流れになりましたので、引き続き検討するという形になったものでございます。今後につきましては、次回、2月8日に第6回の審議会がございますので、こちらでまた前回の審議でご議論いただいた内容を踏まえて、大規模化対応についてまた審議をいただく予定でございます。 ◆石川すみえ   この大規模校化についてのいろいろな現場の声や子どもの声を集めるに当たって、校長先生のお話だけではなくて、別の、校長先生以外の教員の方のお話もぜひ聞いていただきたいなというふうに思っているってことを要望して、終わりたいと思います。 ◆高山しんご   午後もよろしくお願いします。まず、資料2ページの上二中の件について伺わせていただきます。昨年から様々ご報告いただいているところでありますが、仮校舎である上二中への通学についてまず伺わせていただくんですが、課題の一つとして通学助成のお話があったと思うんですが、この件についてどうなったか教えてください。 ◎新しい学校づくり課長   工事期間中の上板橋第一中学校の仮校舎としまして、上板橋第二中学校の旧校舎のほうを利用します。通学距離が最大で2キロを超えるというところがありまして、通学支援のほうの検討をしてきたところでございます。現在、中学生の徒歩の通学距離について、おおむね1.5キロ程度というふうになっておりますので、1.5キロまでの生徒につきましては徒歩通学のほうをお願いをしてございます。それを超える範囲の生徒につきましては、路線バスの利用をするときのバス代のほうを区のほうで全額補助しますという形で、今通学支援のほうを考えてございます。また、特別支援学級のお子様につきましては、それとは、その距離に関わらず、必要があるのであればそういった補助のほうを検討しますという形で、今周知のほうを行っているところでございます。 ◆高山しんご   大体助成される範囲っていうのが決まってきているところで、実際にかかる区が支払うお金、どれぐらいの規模感になるか教えていただけますでしょうか。 ◎新しい学校づくり課長   正直に言いますと、これは人数によって規模が変わってしまいますので、単純に言いますと、路線バス代が片道今220円ですので、往復で440円掛ける人数っていう形になりますので、例えば200人想定で言えば…… (「違ってませんか」と言う人あり) ◎新しい学校づくり課長   ごめんなさい、これはあくまでも想定で、まだ予算計上しているわけではないんですけども、今のところ150名想定で大体2,700万円ぐらいの補助、そういったものを考えてるところでございます。 ◆高山しんご   個別にそうやって人数で考えると、それだけの金額がかかるっていうところが想定されると思うんですが、例えば定期的な臨時の輸送をするバスといいますか、通学バスっていうんですかね、それを区として定期的に借りる、例えば国際興業さんですとか、そういったところから借りるっていうふうになった場合の費用の検討っていうのは、比較されてたりはするんでしょうか。 ◎新しい学校づくり課長   当然その点は検討させていただいて、借り上げバス、雇い上げバスという形で、運転手つきのバスっていうものは検討させていただきました。上板橋第二中学校を使う場合につきましては、一つの条件としては当然、経費面の話もあるんですけれども、そういったバスをチャーターしますと、一定程度そういったバスを止めておくところとかそういったものが、乗るところと降りるところが必要になります。ただ、その点で言いますと、どちらの中学校も環七の大通りから入らなければならないというところで、なかなかバスが入っていけない。そういった停留所を造るのに、一定程度整備費もかかるというところと、それがなければ環七に停車する話になりますけども、それはなかなか道路事情上、行きと帰りの混雑の時間帯に路線バスも通ってますので、基本的に路線バス優先になりますので、そういったことはなかなか難しいっていうところがございまして、その中で、路線バスを利用したほうがそういったことが可能ではないかという形になっています。またもう1点、チャーターバスのほうですと、なかなか巡回してやるっていうことが難しいんですけれども、例えば朝、1限に遅れてくるときに、路線バスであればフレキシブルにある程度、自分が乗りたい時間に乗れるんですけれども、そういう雇い上げバスですと、例えば朝と夕方だけですと、途中から来る子どもたちが対応できない。じゃ、一日中走らせるとなると、路線バスの路線とかを整備しなければならないっていうところで、なかなかバスを雇い上げるほうについては課題と経費のほうが多いというふうな認識で、今回、上板橋第二中学校の旧校舎を使う場合に限定ですけれども、路線バスを利用したほうが学校生活上もいいんではないかという形で、こちらのほうを選択させていただいているところでございます。 ◆高山しんご   次に、志村小、志四中のところを伺いたいんですが、これも前回の委員会で様々ご報告いただいて、陳情も審査させていただいたところなんですが、前回この件で陳情が2件出ていました。近隣住民の皆様としては、なかなか説明不足っていうところがあったところで陳情をいただいていたっていう部分があると思うんですが、その後、近隣住民の皆様との関係性といいますか、区の対応といいますか、風通しのよさは、よくなったのかっていうところを伺います。 ◎学校配置調整担当課長   12月に陳情をご審議いただいて以降、7階建てから5階建ての案という形で、第11回の志村小・志四中の検討会、12月13日以降、近隣住民の方に5階建ての案を1軒1軒お訪ねさせていただきまして、ご説明をさせていただいてございます。ご不在の際は、ポスティングをさせていただき対応したところはありますが、一方で、ご連絡先をいただき、直接またはアポイントを取らせていただいて、直接1件1件、どういった点が心配か、どういった点を不安に思っているか、そういったところを丁寧に今お聞き取りをさせていただきまして、ではどういったような対応ができるか、そういったところを1件1件確認をさせていただいている、そういったところでございます。 ◆高山しんご   以前からお話が出てるところもあると思いますが、本当にこれから何十年って続いていく学校でございますので、しっかりと近隣住民の方々とより良好な関係になるように改善していっていただければと思っております。その点で、名称のところについて最後伺わせていただきます。頂いた資料の検討会ニュースの4ページに、名称案がまとまったというお話がありました。志村城山学園ということで、私個人的にはすごくいい名前だなと思っております。理由のところで、郷土愛の育成につながる名称であることと、志村小学校において特に多く選ばれているというところがあります。このアンケート結果を見ますと、対象者が児童・生徒、保護者、教職員と、あとコミュニティ・スクール委員の方々、あとは町会役員の方々っていうところで、上にも書いてあるとおり、第10回の検討会においてアンケート方法を決めたということだと思うんですけども、改めて対象者をここに絞った理由、逆に言うと小学校において特に多く選ばれているということを理由にしているということは、これから入られる、中高一貫になる方々の意見を聞く、もっと言えば未就学のところも僕は聞いてもいいと思うんですね。それが例えば郷土愛の育成につながると思いますし、定住促進、区で大きな柱として定住促進を掲げてますけども、そのあたりにつながってくるんじゃないかと思っています。特に未就学のところについて、対象者としなかった理由があれば教えてください。 ◎学校配置調整担当課長   今委員にご指摘いただきましたとおり、名称案につきましては、小学校及び保護者、中学生及び保護者、教職員、町会関係者の方、コミュニティ・スクール委員の方に対してアンケートを実施してございます。アンケートの対象先につきましても、検討会で協議した上で決定したものでございます。未就学の部分につきましては、検討会として言及された部分ではございません。やはり、今実際に通っている小学生、中学生、保護者、そこのお気持ちを一番大事にするというところで、対象として決めていただいたというふうに認識してございます。 ◆高山しんご   検討会のご意見っていうのは尊重すべきものだと思っているんですが、一方で、やはり先ほど申し上げましたとおり、郷土愛の育成ですとか大きな目標である定住促進っていうところを考えたら、そこはある程度、例えば幼稚園ですとか保育園の保護者に聞いたときに、自分がアンケートに答えた名前だったら、より進学したいなっていう気持ちも強まると思うんですね。そういったところを少し検討していただいて、今後に生かしていただければと思っております。最後、アンケート結果の内容について伺います。回答率について、中学生が28%とほかよりかなり少なくなっているところについて、この要因を伺います。 ◎学校配置調整担当課長   今委員ご指摘のとおり、中学生・保護者につきましては28%という形になってございます。こちらは、対象といたしました志村第四中学校の生徒・保護者のみを対象としたところでございますが、アンケートのつくりが、保護者の方と一緒に考えて回答してくださいというつくりにさせていただきました。というのも、Googleフォーム、アンケートの回答しやすさを考慮した結果ではあるんですが、Googleフォームに一人一台端末を使って回答するような仕組みとさせていただきました。その中で、やはり中学生になりますと、保護者の方と一緒に相談して決めるというところですと、なかなか少しハードルがあったのかなというふうに考えてるところでございます。また一定程度、当然、志村第四中学校の校地に立つ新しい学校という形になりますが、やはり今在校されてる方からすると、もう少し後に完成するという建物になってございますので、そちらのほうも少し影響したのかなというふうに考えてございます。 ◆高山しんご   今の答弁だと、先ほどの理由のところで、郷土愛の育成ですとかそういったところの、逆にしっかりと郷土愛の育成をするためには、中学校からの意見をしっかりもらうっていうところが重要かなと思うんです。なので、先ほども申しましたとおり、何十年っていう、今後残っていく学校ですので、そういった、細かいところかもしれませんが、しっかりと検討していただければ、今後は検討していただければと思っております。 ◆竹内愛   まず、魅力ある学校づくり審議会の報告についてなんですが、Eグループの名称が検討案として決定したということでの報告が書かれているんですが、まず正式名称は、もしこの名前になった、Eグループの第11回の報告で名称がこうなりますよ、だから検討会案として決定したってことなんですけども、そもそも小学校と中学校はそれぞれ残りますっていうふうに聞いていたんですけども、履歴書とかに書くときに正式名称はどういう名前になるのかっていうのを教えてください。 ◎学校配置調整担当課長   正式名称につきましては、まず板橋区の管理運営規則に最終的に規則として位置づけさせていただきまして、仮にこのとおりの案で決まりましたら、その名称案を最終的に教育委員会規則で定めていくという形になります。一方で、現在の名称は志村城山学園の後に、志村小学校、また志村城山学園志村第四中学校という形が名称になってございます。履歴書、願書などに記載する場合につきましては、そのまま志村小学校、志村第四中学校と記載するところでございます。 ◆竹内愛   この志村城山学園っていうのは通称なんですかね。 ◎学校配置調整担当課長   今ご指摘いただきましたとおり、いわゆる場所を総称する名称として志村城山学園として使うという形で考えてございますので、今おっしゃっていただいた、通称といった捉え方も正しいのかなというふうには考えてございます。 ◆竹内愛   そうすると、これからも志村小・志四中というふうに呼ぶってことでいいんですかね。 ◎学校配置調整担当課長   志村小・志村四中という名称では残りますので、あくまでも小学校としては志村小、中学校としては志四中という形になりますが、そこの場を総称する名前としては、こちらの案のとおりいけば志村城山学園という形になります。 ◆竹内愛   何か小中一貫型学校っていう名前なのかなっていうふうに思っていたので、その辺も少し分かりにくいなっていうのと、小中一貫型学校なんだけども、結局は小学校と中学校が別なので、小中一貫型、施設一体型っていうのは一体どういうことなのかなっていうのが非常に、まだまだ見えないなと思ってるんですね。スケジュールだけ確認したいんですけれども、どういうプログラムで学校生活を回すのかっていうことについてはまだ明確に示されていないと思うんですけれども、そちらの検討について、今どういう状況になっていて、それがどの段階で報告になるのかというのを教えてください。 ◎学校配置調整担当課長 
     こちらは今、建物の選考の部分ではございますが、建物の基本設計、実施設計が進んでいけば、新校舎の完成するスケジュールがはっきりしてまいります。そちらに合わせて、学校生活がどういうふうになるかっていうところをお示ししていくという形になろうかと思います。次年度には基本設計、実施設計のほうに移ってまいりますので、そのあたりでスケジュール感ですとか、また学校生活が実際、どういったような生活になるか、そういったところもなかなか分かりづらいといったところもあろうかと思いますので、そのあたり、子どもたちがどんな学校生活になるか、そういったところは分かりやすくお示ししていきたいというふうに考えてるところでございます。 ◆竹内愛   スケジュールをお示しいただきたいなというのは、施設をつくる上でどういう教育環境になるのかっていうことがないまま、今議論が進んでいるわけですよね。名前のこともそうなんですけども、結局、小学校は小学校だし、中学校は中学校なのに、施設一体型になるとそれぞれの法律が適用されなくて、小中一貫型として、校庭も全て、それぞれ小学校・中学校の規定をクリアしなくてもいいし、学校施設についても双方で活用してもいいですよっていうふうになってしまうし、それは小中一貫型学校になっていいのかなっていう議論になると思うんですよ。なので、やっぱり施設の在り方もそうなんですけども、併せてどういう教育環境になるのかっていうのを、本来はちゃんと示して、これに必要な施設をつくりますっていうふうにならないとやっぱり駄目なんじゃないかなというふうに思うので、そのスケジュールについてはきちんと示していただきたいなというふうに思います。私は、だから小中一貫型、今の進め方というのは非常に問題があるなってことは言っておきたいと思います。  いたばし魅力ある学校づくり審議会の第5回の報告についてなんですけれども、先ほど少し石川委員も触れていましたけども、大規模化対応について議論をしましたということで、1点は、ヒアリングが校長先生だけでしたってことで、今後も検討していくっていうふうにあるんですけども、第4回審議会の主な意見の中で、教員が感じている部分も含めて具体的に教えていただきたいっていう意見が出てるというふうにまとめられてるんですね。だとすると、石川委員が、教員などにも話を聞いてもらいたいってことでお願いしておきたいですっていう意見だったんだけども、これ、具体化する必要があると思うんですよ。それについては、教育委員会としてはどういうふうに考えていらっしゃるか教えてください。 ◎学校配置調整担当課長   まず、先ほど小中一貫型学校の件でいただきました部分につきましては、魅力ある学校づくり審議会の次のテーマが小中一貫型学校についてという形でございまして、実は先週、小委員会の場で小中一貫型学校の議論をスタートしたところでございます。ぜひ区といたしましてこういったような学校をつくっていきたいといったところも、併せてお示ししていきたいと考えてございます。また、今ご質問いただきました、第4回審議会において実際に教員の話を聞いていただきたいという、反映していただきたいといった部分につきましては、実は、すみません、説明不足で申し訳ございません、学校長ヒアリングの中で、第4回審議会でそういったようなご指摘をいただきましたので、あらかじめヒアリングに臨むに当たりまして、実際の教員の意見を聞いてきてほしいという形でお願いし、実際の教員の意見も踏まえた形での学校長ヒアリングという形で実施させていただいたところでございます。実際に教員が、大規模校の学校長だけでなく、実際の現場の教員がどう感じているかというところですと、教員が多いことで同僚が多いので、非常にフランクに分からないことであったりそういったことが聞けるといったところが非常にやりやすいというふうにおっしゃっていただいた部分、また学校行事に非常に活気が出る、そういったようなお話はいただいたというふうなところでございます。そういった形になりますので、前回、第4回審議会でいただきました現場の意見、実際に教員の意見をという部分につきましては、一定程度、第5回審議会の学校長ヒアリングに臨むに当たりまして、意見としてはいただけたのかなというふうに考えてございます。 ◆竹内愛   ヒアリングの方法も、もう少し精査が必要かなと思うんですよ。来てくださいといって、職員会議などで聞いていただいたのかも分かりませんけれども、やはりなかなかそういう場で出せないことだとか、ほかの課題とかもあると思うので、教育委員会がきちんと一人ひとりの教職員や子どもや保護者の人たちがどういうふうに感じているかってことをつかむ努力をする必要があると思いますし、そういったデータを審議会にきちんと示した上で議論していただくという姿勢が必要だというふうに思います。もう1点なんですけども、これ、今後も議論するということで審議会のほうでは報告されているんですけども、教員が教職員が多いのでメリットがありますって言う一方で、管理職や養護教諭のように各校1人が基本である職は負担が大きいということ、少人数授業の実施の必要、教室が足りないとかっていう課題もあるということなんですね。これらの課題解消に向けた取組や配慮事項について議論するというふうにあるんですけれども、管理職や養護教諭の配置基準ってあるじゃないですか。それを、例えば基準を満たしていれば配置すべきだし、基準を満たしていない、でも大規模な学校についてはどういう方法が考えられるのかがないと、議論しても結局できないですっていうふうになっちゃうと思うんですよ。それについては、今どういうふうに考えてらっしゃるのかお伺いします。 ◎学校配置調整担当課長   今委員ご指摘のとおり、小学校につきましては、26学級以上の学校ですと養護教諭が1人から2人に、また、29学級以上の学校ですと副校長が2人になるといった形で、東京都から基準が示されているところでございます。一方で、今ご指摘いただきました一人職の負担というところでございますけれども、現に副校長に対するサポートという形では、今年度からになりましたが、副校長補佐という形で会計年度任用職員を配置させていただきまして、副校長に係る負担を軽減する策を開始したところでございます。こちらは、今年度に関しましては新任の副校長を中心に配置しているところでございますが、今ご審議いただいている状況も踏まえて、そういった人的な配置というところで対応を考えていきたいというふうに考えてございます。また、養護教諭の部分、また学校医についても同様に、審議会で、学校ヒアリングでいただいた部分もございますので、そういったところでどういった形で、例えば学校医についても、一人の学校医に偏ることなく、例えば複数での対応は可能なのかどうか、そういったような実際に学校運営が円滑になるような具体的な配慮、そういったものをご審議いただき、実際に対応として考えてまいりたいと思ってございます。 ◆竹内愛   そもそも、文科省の配置基準そのものが、これも学級規模と同じように長年変わっていませんので、もう実態に合ってないと思うんですね。養護教諭については、小学校で26学級以上だと、1人から2人じゃないですか。金沢小は、もう既に令和4年度、27学級になるっていう見込みなんですけども、これは2人になるんですかね。 ◎学校配置調整担当課長   東京都の配置基準のとおり、2名に増員されるというふうに認識してございます。 ◆竹内愛   それが、またちょっと下回ると配置されなくなっちゃうんですけども、本当に100人や200人の差じゃなくて何十人の差で人の配置が1人だったり2人だって、その1人の配置がすごく広過ぎるので、そこが非常に問題なので、今回27学級になったってことで2人きちんと配置されるってことはいいんですけども、それが少し下がるとまた配置が下がってしまうっていうふうになってしまうので、この是正についてもきちんと区として声を上げていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   先ほど答弁では配置されると申し上げましたが、今、金沢小が現在27学級になりますので、既に配置されている状況でございます。また、ご指摘いただきました26学級から25学級になった途端に定数が1人減るところに対しての負担の軽減策というところでございますが、やはりそれは、どういったところでの負担軽減が可能なのかどうか、区の独自施策として、例えばそこでの人的配置が可能かどうか、またその切り出し、いわゆる業務分担、校務分掌の見直しっていうところでの対応が可能かどうかというのを視点に加えまして、また職員の定数に関しましては、国・都への要望については引き続き行っていく必要がある部分もあろうかと思いますので、引き続き国・都へ要望という形では続けてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆竹内愛   先ほど私もお話ししましたけども、やっぱり少人数学級を進めていくことが、大規模だから先生が多くて仕事が非常にやりやすいっていうのは、それは結果なんですけども、少人数学級になれば、今の学級規模でも先生の数は増えるんですよ。1人当たりの負担が減るわけなので、そういうことができるんですね。なので、メリットとして言うんであれば、そういうことについても、少人数学級、一人ひとりの負担を減らすってことについては、区として積極的に国に上げていただきたいということをお願いしておきたいと思います。 ◆中村とらあき   1点だけ、上板橋第一中学校の改築計画についてお尋ねします。現在の令和5年度入学予定者の数についてお聞きします。何人でしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   令和5年の4月に入学する予定の人数というところになりますと、大変申し訳ございません、今手元にちょっと詳細な数字がございませんので、後ほどお示しをさせていただきたいと思います。 ◆中村とらあき   私が以前聞いたときには27名ということで、かなり数が少なくなってるということでございました。その中で、今後2年以上かけての建築となりますと、一回も新しい校舎で過ごすことができない、そうした子どもたちが出てまいります。こうしたことに対する対応というのは、何か考えてらっしゃいますでしょうか。 ◎新しい学校づくり課長   そちらのご意見は、コミュニティ・スクール委員会からもご要望いただいてございますので、今後の検討にはなりますけれども、新校舎に一回も入ることなくご卒業という形になりますので、何か卒業前に、新校舎を体験できるようなことであるとか、あとは新校舎の何かモニュメント的なものが残せるのか、その辺は地域、学校とも協力が必要になりますので、そういったところ、三者一体となって生徒のために何ができるかっていうところは、引き続き検討課題だというふうに認識してございます。 ◆中村とらあき   あともう1点、27名ということは、今後また減っていく可能性も出てきているということだとは思うんですけれども、これ、10名以下になった場合にはどのような形になるんでしょうか。 ◎新しい学校づくり課長   特に変更というものはないというふうに認識してございます。 ◆中村とらあき   ということは、できるだけそういった子どもたちに対してのケアというのをきちんと考えていかないと、人数も減ってきて、最悪ゼロ人という場合も可能性としてはあるというふうに考えてもよろしいんでしょうか。 ◎新しい学校づくり課長   そうなってほしくはないというふうな認識はございますけれども、今回の改築に限らず、今までにやってきた改築校の、今年の4月に開校しました上板橋第二中学校も、やはり工事期間中はかなり入学率というものが、半分になったりとかということはございましたが、その後、今は逆に言うとV字回復をしてございます。ただ委員おっしゃるとおり、工事期間中については一定程度減っていく、それについては何か対策等を考えていかなくちゃいけないっていうのは、ご意見はごもっともだと思ってございます。工事中の学校に対する支援につきましては、ご意見を頂いてるところもございますので、今内部のほうで検討してございます。そういったもので、一定程度、入学率というものが少しでも落ちないような対策というのも引き続きやっていきたいというふうに思ってるところでございます。 ◎学校配置調整担当課長   委員に冒頭にご質問いただいた点、委員のお手元の数字での27名というところでございますが、区のほうですと、令和4年10月の時点では52名のご応募をいただいておりまして、そこから私立抜けが一定程度あるというところで、おっしゃっておられた27名、現実には30名前後の予測がされているという状況ではございます。 ◆中村とらあき   これで最後にいたしますが、クラスの人数が少ないと、できることもできないようになってきます。通常のカリキュラムでは、できないようなことが出てくると思います。そういった対応をしっかりとやっていただくのと、あともう1点、今までの事例がそうだったからということでありますが、今回旧校舎を使っての、仮校舎を造らずに移るということは、今まであまり聞いたことがなかったケースでございます。そうしますと、やはり新たな場合も考えなきゃいけないということでありますので、その辺、しっかりと取り組んでいただきながら、対応を考えていただきたいと思います。このことに関して、教育委員会としてのお考えを示していただければと思います。 ◎新しい学校づくり課長   委員おっしゃるとおり、仮校舎ではない別の校舎を使いまして改築を行うというのは、多分初めての試みになるというふうに思ってございます。その影響というものはなかなか区で把握し切れてないものがございました。今回、このような状況も踏まえまして、工事期間中の学校生活が今までと変わらないというようなところもお示ししながら、ただほかにない学校の支援というものも引き続き検討していかなければならないというふうに思ってございます。今後入ってくる生徒さんにつきましては、最後の1年間とか2年間とか、新校舎のほうに入ってこれるということにもなりますので、そういったところにも期待しつつ、そういったことも情報発信をして、そういったことを知らないまま希望先を変える生徒もいらっしゃると思いますので、正確な情報とできる支援というものは改めて、引き続きずっと検討していかなければならないというふうに教育委員会としては考えてるところでございます。 ◆中村とらあき   中学校生活は子どもたちにとって一度しかないので、それが旧校舎でずっと暮らすということになると、その人たちにとってみると、きちんとした思い出をつくってあげるというのは我々にとって必要なことかなと思っております。今後も引き続き努力のほうをお願いしたいと思います。 ○委員長   本件につきましては、この程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、東京都板橋区立シニア学習プラザ指定管理者構成団体の変更についてを議題といたします。  本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。 ◎生涯学習課長   ありません。 ○委員長   それでは、本件について質疑のある方は挙手願います。 ◆中村とらあき   財務状況についてまずご質問したいと思います。コロナ禍もありまして、企業の内容も精査すべきところが出てきているかと思います。その中で、安全性分析と収益性分析が行われ、両方とも問題はないということでありましたけれども、若干説明をいただきたいと思うのが、収益性分析の決算期変更において損失が見られるということではありますが、1期ということでありますので、どのような理由からこのような損失になっているのかっていうことをお聞きしたいと思います。 ◎生涯学習課長   財務状況について問題がないのかというご質問でございます。アクティオの財務部門のほうが、テクノ防災サービスの財務状況を12月にチェックしてございます。その中で、委員ご指摘のとおり、評価項目のほうが2点ございまして、総資本と自己資本によります自己資本率で安全性を分析しておりまして、売上高と営業利益、経常利益、また純利益で収益性の分析をしてございまして、アクティオの総合評価といたしましては、安全性及び収益性とともに問題なく、財務状況の問題はないという評価が出ているところでございます。今ご指摘がございました、損益の部分でマイナスになっている部分というご質問でございますけれども、ここの部分につきましては、役員の退職等の支出という形で聞いているところでございます。 ◆中村とらあき   そうすると、これは一時的なものであって、一過性のものであって、継続的な営業利益あるいは経営には問題ないという判断ということで理解してよろしいんでしょうか。 ◎生涯学習課長   委員におっしゃっていただいたとおりでございます。 ◆中村とらあき   コロナ禍の影響もあって、かなり大変な状況もあったのではないかと思いますが、その辺のことは何かお聞きになってますでしょうか。 ◎生涯学習課長   申し訳ございません、コロナ禍の点につきましては伺っていないところでございます。 ◆中村とらあき   それでは次に、労働環境のチェックシートについてお伺いしたいと思います。区でも、労働環境の改善を行政としてどのようにチェックしていくのか、社会的にどのようにして考えていくのかといったことが進められているかと思います。現在、労働環境の改善ということで、このチェックシートが載っておりますけれども、これもアクティオ株式会社の人事部というところでチェックしたということで問題はないという考え方でよろしいんでしょうか。 ◎生涯学習課長   労働環境ですとか雇用について問題がないかというご質問でございます。アクティオの人事部が、テクノ防災サービスの労働環境のチェックを同じく12月に実施しているところでございます。区といたしましては、このチェックシートのほうを確認させていただくとともに、アクティオとアリオスの間で覚書が結ばれております、またアクティオと東京ファシリティサービスの間でも覚書が締結されてございまして、そこの中で管理運営体制及び雇用契約、労働条件を従前に承継した上で、利用者サービスの質の低下を防ぎ、施設のスタッフ配置並びに指定管理に携わるスタッフの雇用環境に変更が生じないようにすることの文言が入ってございまして、そちらのほうも確認しているところでございます。これに加えまして、1月に入りましてから現場の責任者へ聞き取り調査のほうを行っておりまして、労働環境や雇用についてこれまでと変更なく、問題がないというところを確認しているところでございます。 ◆中村とらあき   これで最後にいたします。この吸収合併によって、名前も変わり、新体制となって始まるということでございますが、区の共同事業に関して結果的に影響はなく、通常どおりに運営できているという体制が逆に構築されたということで解釈してよろしいでしょうか。 ◎生涯学習課長   先ほどもご説明させていただきましたとおり、財務部門、労働環境におきましても、問題がないという形になってございます。また、テクノ防災サービスとアリオスが合併することによりまして、テクノ防災サービスのほうでいきますと、防災面ですとか消防設備といったようなところで強みを持っているところでございます。アリオスにつきましては、施設設備ですとか清掃といったところの強みを持ってございます。また、指定管理もかなりやっているというところもございますので、そういった企業が合併することによりまして、利用される方が安全・安心に利用できるというような形になって、プラスに働くのではないかというふうに認識しているところでございます。 ◆石川すみえ   私も、今労働環境チェックシートについての確認がありましたけれども、アクティオ株式会社がテクノ防災サービス株式会社の労務点検を行ったという資料を頂いておりますが、補足で、はいかいいえで丸をつける形式になってまして、先ほど課長がこのチェックシートを区のほうでも確認したっておっしゃいましたけれども、どのように確認したんですかね。 ◎生涯学習課長   アクティオの担当の方にこちらの労働環境チェックシートのご説明を受けまして、その際に1項目ずつ、就業規則、問題なかった、2点目の労働時間、時間外及び休日の労働に問題がなかったと、そういうような形で聞き取りをさせていただいたというような形でございます。 ◆石川すみえ   アクティオのほうに、テクノ防災サービスの就業規則、労働時間がはいとなっている理由はこういった書類が出ているからですといった、その書類の確認まで区はしたんですか。 ◎生涯学習課長   私どものところで、こちらの中身については点検はしてございません。 ◆石川すみえ   そうすると、このチェックシートが出てきたものを、なるほどそのとおりなんですねっていう確認を1項目ずつ行ったということなのかなというふうに思います。あと、もう1点確認したいのが、令和4年の1月にシニア学習プラザについては、このときは健康福祉委員会のほうで報告されていますが、指定管理者の評価結果について、シニア学習プラザのほうが、ノーマライゼーションだとか職員の雇用形態、労働条件、配置体制についての指定管理の評価結果が少し、30点のうち18点、19点と低い点数がついていますけれども、この点についての見解と是正がされるのかどうかってところをお願いします。 ◎生涯学習課長   今ご指摘の中間評価、令和3年度のノーマライゼーション、また職員の雇用形態や職員の労働条件、職員の配置体制といったところの点数のご質問のところだと思ってございます。まず、点数の部分でございますけれども、当時6名の委員でやってございまして、委員におっしゃっていただいたとおり、30点満点でといった形になってございまして、19点と18点というところで3点、4点を委員の方につけていただいたというところでございまして、3点につきましては、よい、悪い、普通で申し上げますと普通の評価というような形になろうかと思ってございます。ノーマライゼーションの部分でございますけれども、シニア学習プラザのスタッフにつきましては、常に障がい者の方ですとか高齢者の視点に立ちまして、講義の際、聴覚の関係で聞こえづらい方にはあらかじめ前の席を優先的にご案内するなど、丁寧な対応をしていただいているところでございます。  中間評価以降に改善点といったお話でございますけれども、もともと車椅子や筆談機を常備しているところでございますけれども、今回令和4年2月から4階の部分で、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種会場となっていた際に、車椅子ですとか筆談機を活用いたしましてご来場の方々のご案内をさせていただいたりとか、そういった部分で配慮のほうを加えているというふうに聞いているところでございます。また、職員の雇用形態、職員の労働条件、職員の配置体制のところで18点になっているといったところでは、ふれあい館と比較して低いというようなご指摘をいただいたところでございますけれども、社会保険労務士の労務点検の評価につきましては、5点満点中で4点に近い3点というような評価をいただいているところでございます。各委員がそこの部分で3点という評価だったので、6割の点数でおおむね18点という点数になったのではないかというような推測をしているところでございます。  是正された部分というようなお話でございましたけれども、当時、衛生管理者につきまして、法令の定めでは、ふれあい館とシニア学習プラザ、それぞれ置いていかなきゃいけなかったというところですけれども、手違いがございまして、別々に置かなければいけないところを兼務してしまっていたというようなところで指摘があったというふうに聞いてございまして、指摘いただいた後に、それぞれ、お二方を指定したというような形で改善をしたというふうに聞いているところでございます。また、労務点検の際に、育児ですとか介護の休暇の規程について、時間単位の取得の規程が見られないというようなご指摘をいただいてございまして、この部分につきましても、2022年の4月から就業規則のほうを改善といいますか改定をしているというような状況でございます。また、このほかにも、非常勤スタッフの就業規則に慶弔の休暇ですとか慶弔見舞金の規程についての記載がなかったというような指摘もいただいておりますけれども、こちらも同日、2022年の4月1日の就業規則で改善のほうをしているといったような状況でございます。 ◆南雲由子   事業評価の今後の予定についてお伺いします。次の指定管理の選定までに、中間の事業評価があるかどうかを教えてください。というのは、事業者に一部変更、変化があったと思うんですが、区民サービスが低下するってことがないかっていうことを一定程度評価する必要があるかなというふうに思っていて、そのチェックが通常の予定どおりのもので足りるのか、特段新しくチェックをする必要があるのかってところを知りたいんですが、いかがでしょうか。 ◎生涯学習課長   指定管理期間の中で、区がどのようなチェックを行うのかですとか、中間評価がいつなのかといったようなご質問かと思います。まず、指定管理期間につきましては、原則5年間という形になってございまして、毎年モニタリング調査を実施しているところでございます。また、3年目には、先ほど中間評価のお話が出てまいりましたけれども、中間評価を実施しているところでございます。シニア学習プラザにつきましては、昨年度中間評価を行っておりまして、今年度につきましてはモニタリング調査のほうを実施させていただいているところでございます。今後につきましては、来年度にまたモニタリング調査を実施させていただくといったところと、あと毎月定例会を実施しておりまして、館の運営状況ですとかお部屋の様子なども職員が確認しているというような状況もございます。また、3か月に一度、指定管理の部分につきましては履行確認をさせていただいておりまして、書類ですとか現地に行ったりですとか、そういったところも確認をさせていただいてございます。そういった部分も含めまして、あらゆる期間に点検や確認のほうをしてまいりたいというふうに考えてるところでございます。 ◆竹内愛   石川委員が確認をした点で、いろいろ是正されているというような説明があったんですけれども、1点、ノーマライゼーションのところで、障がい者や高齢者の方に配慮していただいているというお話があったんですけども、それは、このときはそういうふうなことが足らなくて、今は改善されているっていう意味なんでしょうか。そうなると、例えば評価点、このときにはノーマライゼーションのところは19点ってことなんですけれども、少なくともふれあい館並みに23点、24点っていう評価になるのかどうか、その点についてお伺いしたいです。 ◎生涯学習課長   ノーマライゼーションの部分でございますけれども、当時につきましても丁寧な対応をお願いしていた部分でございまして、中間評価を受けまして、さらに配慮をしていただきたいというところでお願いをしているところでございます。今現在につきましては、中間評価の当時よりも配慮のほうはされているというふうに認識しているところでございます。 ◆竹内愛   ちょっともう1点、こういう管理体制に関する事項の職員の雇用形態や労働条件なんですけども、これも休暇の制度とかをきちんと規則に規定するっていうことの説明だったんですけども、それは当たり前かなと思うんですけども、そのことをやると、このときの評価よりも高くなるっていうことなんでしょうか。 ◎生涯学習課長   点数で申し上げて上がるかどうかといったところかと思います。また、やっているのが当然というようなご指摘かもしれませんけれども、以前そういった状況で抜け落ちている部分がございましたので、社会保険労務士のほうの忠告といいますか意見もございましたので、そういった部分を改善させていただきまして、以前より、よりよくなっているのかなというふうに認識をしているところでございます。
    ◆竹内愛   民間に、委託じゃないですけどもね、これは、指定管理ということですけれども、そこの指定管理制度を導入している以上、こういったことってあり得るというふうに思うんですね。そういうときに、本当に今の規定だと、最初に企業同士で話をして、こういうふうにしましたっていうことを区に報告するっていう流れになっているんですけども、区は契約していない、区が契約したのは、あくまでも前の事業所ですよね。すると、契約変更になると思うんですよ。それが、今の仕組みだと、この手続で特に問題はないですよということなんですけども、本当にそれでいいのかなっていうのは検討が必要だと思うんですね。そのことについては、区としてどういうふうに考えてるかというのをお伺いしたいんですが。 ◎生涯学習課長   先日の健康福祉委員会の中でも、そういったご意見が出ていたというふうに聞いているところでございます。私どもといたしましても、健康生きがい部、また教育委員会、それから政策経営部、総務部などと連携して、協議をさせていただきながら、今回の案件に対しまして今後どのようにしていくのかといったところを検討してまいりたいというふうに考えてるところでございます。 ○委員長   本件につきましては、この程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、令和5年度あいキッズ運営委託法人の選定結果についてを議題といたします。  本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。 ◎地域教育力推進課長   追加の説明はございません。どうぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ○委員長   本件について質疑のある方は挙手願います。 ◆石川すみえ   このところ、あいキッズの委託法人選定については、応募数が1者というところが続いているのかなというふうに思っています。まず、中身でお伺いしたいんですけども、審査基準っていうのがあるかと思うんですけれども、審査基準というものについて教えてください。いつどんなメンバーで決めているのかっていうところと、この基準は新しくなっているのかっていうところを教えてください。 ◎地域教育力推進課長   審査基準につきましては、選定委員会でご審議をいただきまして、毎年度決定しているところでございます。選定委員会につきましては、学識経験者等の第三者委員、学校長、各小学校の保護者委員、また区職員、区管理職、合計7名で選定をしております。第1回の選定委員会におきまして、審査項目をお諮りいたしまして、決定をして、それを踏まえて選定をするといった流れとなってるところでございます。今年度につきましても、例えば審査項目の配点、審査項目ごとの重要度を鑑みまして、配点を2倍または3倍などとしてございますが、そうした配点の変更ということも、実際に本年度の選定委員会においては変更ということでご了承いただいて、選定を行ったというところでございます。 ◆石川すみえ   それは、第1回選定委員会で決めるっていうことだったんですけども、そこで決めると、その年度、ずっと同じ基準でっていうことなのかってところを教えてください。 ◎地域教育力推進課長   今ご指摘のとおり、第1回で承諾いただいた審査項目については、その年度ですね、その年度の選定において共通して適用するというところになってございます。 ◆石川すみえ   選定委員のメンバーで、先ほど保護者の方が入っていらっしゃるってことだったんですけども、その保護者の方というのはどういった基準で選ばれているのか教えてください。 ◎地域教育力推進課長   基本的には、小学校長の推薦ということでお願いをしているところでございますが、あいキッズにつきましては、きらきらタイム、さんさんタイムということでのくくりの中で行ってございますので、その点を考慮してご選出をいただいていますが、必ずしも、例えば両方をご利用している保護者ということに限るものではございませんが、そのあたりは学校の状況に応じてご推薦をいただいているというのが現状でございます。 ◆石川すみえ   これ、各学校ごとで選定委員会があるのかなと思うんですけども、でも各学校ごとで審査項目と審査基準が違うわけではないかと思うんですね。そうすると、日程の関係で最初の日程になった第1回選定委員会で決めるのか、っていうことなのかどうか教えてください。 ◎地域教育力推進課長   おっしゃるとおり、選定委員会は各学校ごとに設けられますので、結論としては全体でご了承いただくという形になっておりますので、そういったことで審査基準を確定するというところでございます。参考に、本年度につきましては、新型コロナの影響で対面での選定委員会が開けませんでしたので、いわゆるメールという形で全選定委員会の委員の皆様に審査基準をお諮りして、特段の、何でしょう、反対等もなくご了承いただいたということで、相整ったというところでございます。 ◆石川すみえ   そうすると、やっぱり教育委員会の事務局のほうである程度、時節に合った審査項目、審査基準を用意して、選定委員の皆さんにお示しするという理解でよろしいんですかね。 ◎地域教育力推進課長   今お話しいただきましたように、昨年度までの選定の振り返り等を踏まえて、事務局のほうで選定基準のたたき台をお示しして、ご了承いただくというようなところでございます。 ◆石川すみえ   応募数が1者であるっていうことについて、毎年聞いているところなんですけれども、競争性の担保をどう捉えていくのかっていうところについて、ちょっとお考えをお伺いしたいです。 ◎地域教育力推進課長   1者応募が多かった、まずその要因といたしましては、事業者の皆様とのいろいろお話をお伺いするような機会を通して、やはり放課後指導員の人手不足というところで、必要な人材の確保が難しいという状況があるかというふうに認識をしているところでございます。確保はかなったとしても、確保までに時間がかかったり、そうしたところで、事業者の皆様も事業拡大に慎重な捉え方をされている、そうしたところが影響しているものと推測をしているところでございます。今後、私どもといたしましても、応募者を募るという取組、周知につきましては、例えばあいキッズの特色であるとか、魅力あるあいキッズの取組といったことも発信をさせていただいて、法人の皆様に関心を持っていただけるような取組については今後も継続して進めてまいりたいと考えております。 ◆石川すみえ   昨年度は、2者、3者、4者というふうに応募があったところもあるんです。でも、今年はもう1者、2者っていうところしかないので、先ほど課長が答弁されたように、人手不足ということだと思うんですね。もうコロナ感染症対策がということではなくて、人手不足。ここを支援しないと、委託をお願いしている意義だとかメリットっていうのが見えなくなってくると思うんです。あいキッズの特色をお示しするっていうふうにおっしゃいましたけれども、人手不足に対して何らかの区からの支援がないと、この状況はずっと続くと思いますけれども、その点はいかがですか。 ◎地域教育力推進課長   そうしたところは、いわゆるソフト面で魅力ある取組ということもございますが、今お話ししましたように、委託料の水準といったこともあろうかと考えております。私どもといたしましても、この委託料の水準につきましては、処遇改善も含めて計上しているところでございますので、この公募ですね、募集に当たりましては、そのあたりも十分、法人の皆様にご説明をさせていただいて、そうした取組も含めてこちらのいわゆる選定の内容のほうをお示しをしているということを今後も丁寧にお伝えしていきたいというふうに思っております。 ◆石川すみえ   選定のときに、金額が低くできますって言った業者さんのほうが有利になってくると思うんですね。それは、委託に出していて選定があるから当然そうなるんです。でも一方で、手が挙がらないというのは人手不足であって、その人手不足の人件費も含めての委託料じゃないですか。そこのところの上乗せをしていかないと、根本的な解決にこの制度上ではならないんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎地域教育力推進課長   運営をしていただく上では、必要な経費を出すということは区としても必要と考えているところでございまして、そこにおきましては、しかるべき委託料の水準ということは、これは今後も、その年度年度の募集を行うときに、水準の設定ということについては考えてまいりたいというふうに思っております。今お話しいただきましたように、提案金額ということにつきましては、契約上限額に照らして、今お話ししましたように、その金額の水準によって評価をしているというところはございますが、そこは全体の評価の一つの要素という中で、その他にも、運営内容の評価ということも含めて、その全体の中で適切な法人の選定を行っていきたいと考えているところでございます。 ◆南雲由子   よろしくお願いします。選定の評価基準で、変わった項目があれば教えてください。 ◎地域教育力推進課長   選定基準の審査項目でございますが、基礎となる委員採点8点、これはプレゼンテーション評価の3項目を除きまして12項目ございます。項目ごとの重要度を鑑みまして、例えば配点を2倍あるいは3倍としているところでございます。昨年度の選定の振り返りを踏まえまして、保護者との関わり、企業理念と法人支援体制、また学校との連携と学習支援、この3項目につきましては、他の審査項目に比べ重要視することが適当であろうということで、今回新たに配点を2倍に設定したということで、こちらが非常に大きな変更点となっているものでございます。その他、細かい部分ですけれども、応募法人の基礎採点の評価の中で、財務の配点を、これまで10点と零点の2段階であったものを10点、5点、零点と3段階にいたしまして、よりきめ細かく状況を評価できるように変更したというのが主な変更内容となっております。 ◆南雲由子   昨年までの選定の過程をフィードバックしてそうなったっていうところなんですけれども、そこに多分、今のあいキッズの課題ですとか、こうあるべきってところが浮かび上がってくるのかなと思ったんですが、今特に変更があったっていうところについて、その変更した理由ということをもう少し教えていただければと思います。 ◎地域教育力推進課長   まず、保護者との関わりという項目を今回新たに変更いたしました。やはりこちらも、選定の審査の過程の中で、保護者の方の関わり、特に現在、保護者も大変いろいろな困難ですとかそういう状況もある中で、そうしたところへの支援というものも大変求められていると捉えているところでございます。そうした保護者との関わりということも、子どもとの関わりと同様にやはり非常に重要視するというふうに考えておりますので、そうしたところで法人の取組というのを評価するということで、今回審査項目の変更に至ったというところでございます。また、学校との連携、学習支援、特に学習支援につきましては、年度ごとに行います満足度調査の中でも、大変保護者のニーズが高い点でございます。そうしたところも踏まえまして、よりあいキッズの中で学習支援に工夫を持って取り組んでいく必要があろうということで、こちらの項目についても配点を2倍にしたということで、審査項目の変更を行ったところでございます。そうした背景をもちまして、今回変更させていただいたというところでございます。 ◆竹内愛   人件費の算定については、何か変更はされているのでしょうか。 ◎地域教育力推進課長   結論といたしましては、人件費の算定については変更なく、昨年度と同じ算出方法で委託料を算出しているところでございます。 ◆竹内愛   先ほど石川委員の質疑に対しても、人材確保、また定着させていくってことがなかなか難しくなっているっていうお話があって、それはやっぱり法人に対して支援が必要なんではないですかという質疑があったんですけれども、処遇改善をやってますっていうお話なんだけども、あの9,000円っていうやつですよね。それじゃ足りていないから、結果的に応募する事業者が増えないんだと思うんですね。以前から伺っているのが、区の職員の基準を横引きしていますって言われていて、大体10年ぐらい勤めた区職員、正規の職員が人件費の基準額になってますってことなんですけども、これ、支援員、いわゆる責任者、それから主任、非常勤、プレイングパートナー、どの役職の職員が適用されるのか、それについて教えてください。 ◎地域教育力推進課長   基本的には、常勤の職員に対して適用させていただきますので、放課後児童支援員のいわゆる責任者であるとか主任の方、その方について今お話しいただいた算出式でもって算出をさせていただいておりまして、非常勤の職員については、また非常勤としての計算式、設定でもって人件費を算出しているというところでございます。 ◆竹内愛   その算出をするときには、法人から言われた人数に対して算出するのか、今の委託料の算定資料、頂いた資料だと、最低配置職員数っていうのが、区が決めてますよね、何人、登録人数に対して何人の職員、責任者、主任っていうのが、人数が決まっていると思うんですけども、あくまでもこの算定、区の最低配置職員数に対しての人件費の算出なのか、事業所が、いやここは3人正規をつけてますって言ったら、その3人分を算定するのか、それについてはいかがでしょうか。 ◎地域教育力推進課長   あくまでも、こちらのいわゆる区分ごとの職員の人件費、単価を踏まえまして、それを私どもの基準の、配置基準の人数に基づいて、それを計算をいたしまして、委託料を算出してお示しをしているというところでございます。 ◆竹内愛   職員配置や体制についての評価ですね、委員の採点表というのを頂きましたけども、採点する角度ですとか項目とかを見ると、かなりハードルが高い人材を求めているわけですよ。私たちとしては、当たり前だなというふうに思うんですよ、それだけ大事な事業ですので。しかしながら、そのために必要な委託料の人件費ってのは、もう長年変わっていないという実態だと思うんですね。やっぱりそこはきちんと変えていかないと、それこそ、今はまだ1者でも事業者が手を挙げてくれてるからいいですけども、これ、手が挙がらなくなりましたっていったら大変なことになると思うんですよ。なので、やっぱりほかの事業もそうですけども、人件費の算出をどうやって改善していくのかってことについては、所管としても、それから全庁的にきちんと議論をしていただきたいというふうに思いますし、これだけの人を集めてくださいよっていう評価をするからには、それにふさわしい委託料にしていくってことが必要だと思いますので、ぜひそのことについては是正を検討していただきたいというふうに思います。 ○委員長   本件につきましては、この程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、所管事項に関する調査を行います。  保育施設における不適切保育への対応についてを議題といたします。  本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。 ◎保育サービス課長   ありません。 ○委員長   それでは、本件について質疑のある方は挙手願います。 ◆石川すみえ   いろいろ教えていただきたいと思ってます。まず、調査の現状で、自治体調査と園調査があるっていうふうになっているんですけども、この園の調査っていうのは自治体を通して国に行くのか、それとも自治体では分からないものになりますか。 ◎保育サービス課長   直接、依頼のほうは園のほうに行きますけれども、国のほうもぱらぱらと来られるというのがあって、一旦取りまとめて、中をどうのではなくて、取りまとめてお渡しするという形を取っているところでございます。 ◆石川すみえ   調査の趣旨のところで、2項目の丸で、「虐待を未然に防止できるような環境・体制づくりにつなげていくためのもの」っていうのなんですけども、これ、具体的に、これは国の調査と思うんですけども、具体的に環境・体制づくりはこういったものが必要だっていうようなことが今見えてたりしますかね。 ◎保育サービス課長   こちらは国の調査趣旨でございますので、私どもは、この調査を受けて、国のほうで今後こういった体制づくりとか、そういったことをされていくのかなというふうに解釈しているところでございます。 ◆石川すみえ   スケジュールが2月3日、もうすぐ回答締切り、これ、区のほうが国に上げる回答締切りなのかなと思ってるんですけども、まとめた調査結果について議会に報告っていうのは、何か考えてらっしゃいますか。 ◎保育サービス課長   国の調査はその後、公表されたりするんですけれども、そちらに関しては、通常、国の調査の報告というのは議会ではあまりやった例がないのかなというふうに判断しているところでございます。 ◆石川すみえ   ぜひ、取りまとめは区のほうで行うってことでしたから、そこから見えてきたものがあると思いますので、必要な体制がどういったものか、区が何ができるのかといったところも含めて、何らかの形でお示しいただきたいというふうに要望しておきます。次に、2番の発生したときの対応についてというところで、これ、区立保育園で不適切保育というようなことが発生した、多くは保護者の方や保育者の方が知らせてくれるんだと思うんですけども、区立だと、保育運営課がその調査にすぐ入ると。私立保育園の場合には、園ではなくて法人、法人または園に調査を依頼するってあるんですけども、法人に行くのか園に行くのか、その差っていうのはどこにあるんですかね。 ◎保育サービス課長   私立の場合は、国のほうで示しています手引がございますけれども、そこで保育園のほう、実施主体のほうがまずやることというふうになっているところでございます。 ◆石川すみえ   そうすると、私立保育園にお子さんを通わせている保護者の方が、例えばこれは不適切な対応がうちの子はされたんじゃないかというふうに思って、区のほうに、園には大体、直接言いますよね、そういった方は、保育サービス課に電話をすると。そうすると、保育サービス課は、まずは法人のほうに調べてくださいというふうに連絡するんでしょうか。 ◎保育サービス課長   こちらのほうは、事実確認ですね、内容をしっかり聞いた上で、そちらをお伝えするときに、職員全員のヒアリングも含めて調査をお願いしますということで、依頼しているところでございます。 ◆石川すみえ 
     それはもういろんな、不適切保育って今メディアで報道もされている中でも、保護者の中の受け止めでも、すごく濃淡があると思うんですね。軽度っていうことも適切ではないかもしれないですけれども、濃淡がある中で、明らかに子どもがぶたれた、保育士が子どもをぶっているところを見たといったような場合でも、保育サービス課は法人のほうに連絡するんでしょうか。 ◎保育サービス課長   まずは法人に事実確認をしていただくというふうになっておりまして、こちらで調査報告書を1週間以内に出してほしいという依頼をいたします。その中で、具体的な内容ですね、聞き取りのこととか、あとそういった場面はビデオとかであるのかとか、そういったことを詳しく書いていただいて、区のほうに1週間以内に上げていただいております。区はそれを受けまして、やはり内容的にもう少し確認したほうがいいということであれば、私どもも園に出向いて現場確認をするとか、事業者のほうを呼んでヒアリングをするとか、そうしたことをしているところでございます。 ◆石川すみえ   どうしても、区立保育園で起きた場合と私立保育園で起きた場合でタイムラグが、タイムラグっていうんですか、対応の時差が生まれてしまうと思うんですね。その時差が生まれることについては、もうそれは国の法令上、仕方がないっていうふうな解釈なんですか。 ◎保育サービス課長   時差というか、私どももそういった事象があって事実確認をするときは、通報の後、速やかに行いますし、そんなに大きな時差というものは生じていないものというふうに判断しているところでございます。 ◆石川すみえ   法人さんが調査をすると、法人が調査した結果っていうのは、通告した、お知らせくださった保護者の方には、内容はお知らせできるんでしょうか。 ◎保育サービス課長   こちらは、通報者の方には、あらかじめ調査結果はお返ししていませんということでお話をしてあります。 ◆石川すみえ   調査結果が示せない理由っていうのは何でしょうか。 ◎保育サービス課長   通常、いろいろ個人の話とか内容もございますので、改善されていればそちらは結果として出るわけですから、特段そういった調査結果を全ての方に、こちらは調査いたしますけれども、結果について逐次ご報告はいたしませんよということでお話をして、ご理解していただいてるところです。 ◆石川すみえ   区立保育園で調査があった場合っていうのは、保護者の方にも、それももうお示しできないっていうふうになるんですか。 ◎保育運営課長   こういった例がありませんので、具体的に返すとか返さないかっていうことはないんですけれども、まずはそういった問題となった行動を改善するということが第一だと思ってますので、まずはそこに全力を尽くすということで考えております。 ◆石川すみえ   今の答弁だと、区立保育園でも、保護者の方がちょっと虐待と感じたようなことがあったんだけどもって保育運営課に連絡をした、保育運営課はすぐ調査に行きますね。その調査結果は、保護者には伝えられないという理解でよろしいですか。 ◎保育運営課長   こういったお話がある場合は、お電話でということもありますし、例えば区長への手紙ですとか主管課への意見という形で寄せられるということもございます。そういった場合では、例えばこういうことがあったんだけどもという通報があった場合には、それは必要に応じて回答するということは考えられるところではございますけれども、具体的なちょっと例がないもので、今は考え方としてご答弁するということになります。 ◆石川すみえ   具体的な例がないっていうふうに今おっしゃられたので、じゃ、今まで区長への手紙で、保育園での虐待があるんだけどもどうしたらいいのか、何とかしてほしいといったことも来たことはないんですか。 ◎保育運営課長   虐待でというものはありません。例えば、子どもが何か呼び捨てにされているようなことがあるんだけど本当ですかですとか、あるいは、例えば園で掲示してある写真の扱いについて、こういうのよりもこういうほうがいいんじゃないかとか、そういったご意見を頂くことはありますけれども、これは明確な虐待であるというようなものはないというふうに認識しております。 ◆石川すみえ   じゃ、次のページでお伺いしていきたいと思います。そうすると、(3)の指導検査のところなんですけども、(3)の①で、「児童の心身に有害な影響を与える行為に該当する事案を把握した場合には特別指導検査を実施する」っていうのがあるんですけれども、これ、こうした事案っていうのは何件あるのか教えてください。 ◎子ども政策課長   この案件というより、特別指導検査自体、今年度はゼロ件でございます。昨年度は1件ございましたけれども、理由としてはこのような理由ではないというところでの件数でございます。ですので、特別指導検査自体が非常にレアなものですので、近年これをやっているというような実績がほぼほぼないような状況になってございます。 ◆石川すみえ   特別指導検査は今年度はゼロ件で、昨年度は1件あったっていうことなんですけども、あと聞きたいのが、事実関係を正確に把握するっていうことは、これはかなり難しいことになると思うんですね。保育士さんや保護者の方が、これはもう、腕を引っ張りすぎている様子を何度も見ているといったことを所管に伝えてくださったとして、所管が行ったときにそれが見えたりだとか、実際に、録画があったりしないと、特別指導検査に踏み切れないっていう事情はあるかと思うんです。それでもどうしても可能性が捨て切れないっていう場合には、これ、「あらためて現状を調査する」ってあるんですけども、このときはどういった調査を行うんですかね。 ◎子ども政策課長   一義的に、民間のところでそういう事象が、疑いですとか通告があった場合は、保育サービス課のほうで一定程度、先ほども申し上げました調査をしていただきます。その情報はもちろんこちらのほうにも来ますので、それを見た上で改めて私どものほうで、指導検査をするにはやはり法律に基づいてやっている部分がございますので、どういったところがそういう基準と照らし合わせて逸脱しているかというようなところも考えていかなくちゃいけないと思っています。具体的に、改めて調査っていう部分については、例えばですけれども、施設側のほうで改めて職員さん宛てにアンケートを実施してもらうように促すですとか、例えばそれがかなわなければ、区として職員さん向けにアンケート調査を実施するですとか、そういった形で、もう少し情報を得られるようなやり方で調査をしていくというようなところが想定できるところかなというふうに思ってございます。 ◆石川すみえ   区として法人さんにアンケートを取るっていうようなことっていうのは、今までやったことはありますかね。 ◎子ども政策課長   職員さん向けのアンケートというのは実施したことがございます。 ◆石川すみえ   それを後ほど資料で頂くことってできますか。 ◎子ども政策課長   具体的な園ですとか、そういったところは開示することはできないと思いますけれども、形については委員さんと調整しながら、出せるところを出していきたいなと思います。 ◆石川すみえ   次、予防対策についてお伺いしたいんですけども、巡回支援指導に行ってますよね。いろいろな場面も、支援指導に入った方、保育されてた方たちだと思うんですけども、見るかと思うんですけども、そのとき、助言っていうのは具体的にどんな助言をしているのかということと、あと、その助言の後に改善ができたのかどうかっていうところまで後追いっていうんですか、フォローができているのかどうか教えてください。 ◎保育サービス課長   助言に関しましては、幾つか巡回支援指導を、一応、重大事故の未然防止という目的で入っているところでございますので、その中で必ず聞くこととしましては、例えば今話題になっている登園のチェックですね。登園したときにお子様がちゃんと来てるかどうかどうチェックしていますか、来ない方に関してはどういうふうに連絡を取りますかとか、アレルギーのお子さんに対してどう対応していますか、また午睡のときの午睡チェックをどうしていますかというような幾つか項目を示して、その中には不適切保育ですね、例えば保育者さんの不適切保育についてはこういうふうにチェックしていますかっていうところも含めてやってるんですけれども。例えば午睡等でちょっと十分ではないというところが見受けられた場合は、またもう一度、1か月なり2か月なり置いて訪問させていただいて、前回の指摘されたとかちょっとチェックが入ったところが改善されているかどうか、そちらの確認はさせていただいてるところです。 ◆石川すみえ   次に、(3)で、園長会での注意喚起を行ったというのがあるんですけれども、まずこの園長会、区立・私立の各園長会で、不適切保育とはこういうものですといった説明っていうのはされたんでしょうか。 ◎保育サービス課長   国から12月にそういった通知がありまして、そこに不適切保育の例示も出ているところでございます。そちらのほうもお渡しして、お話をさせていただいてるところでございます。 ◆石川すみえ   不適切保育が何かといったことについて、恐らく保護者の受け止めと、あと各園の受け止めにそごがあるんではないのかなっていうふうに思っているんですけれども、その辺のところの見解をお伺いしたいです。 ◎保育サービス課長   そちらにつきましては、そういった国の通知とともに、全国保育士会が、人権擁護のためのセルフチェックリストというものを出されておりまして、そちらも同時に配っているところでございます。その中では、場面場面の、こういった場合、こういうことをするとこうですよと、そうしないためにはこういう対応がいいですよとか、そういったものが出ておりますので、そちらも一緒にお配りしてありますので、解釈にそごが出ないように私どもも努めているところでございます。 ◆石川すみえ   そうなんですね。全国保育士会さんとかがいろいろ出されていて、そのケース事例を見たらそごは生まれないんですけれども、私なんかにも寄せられる相談の中でもなかなか、そごが生じているなというところは感じているところです。あと、この園長会で「不適切な保育を生じさせない職場環境等の整備に関する注意喚起を行った」っていうのがあるんですけれども、具体的にどういった注意喚起を行ったんでしょうか。 ◎保育サービス課長   やはり物の言えないような職場にしてはいけない、やはり風通しがいい、例えばある保育士さんがちょっとほかの保育士さんがあまり適切じゃない対応をしているんじゃないかっていうときに、例えば園長さんに言いづらいとか、そういったことがないように、職場環境もしっかり風通しをよくしてくださいとか、そういったことを申し上げているところでございます。 ◆石川すみえ   それは本当に、おっしゃるとおり、とても大事なことだと思っています。ただ一方で、今現在の人員配置やシフトの在り方、あとは保育士さんの数と子どもたちの数のバランスを考えたときに、それがどうしても風通しが悪い職場にならざるを得ない状況っていうのが生まれているから、不適切保育っていうふうにつながっていくかと思うんですね。基本的に、子どもが好きな人たちが保育士になっていて、でもなかなか頑張り切れない体制が現状の制度の中であるかと思うんですけども、この園長会のときには、不適切保育を生じさせないために区としてこういった制度支援を行いますとか、そういったことは一切されていないという理解でよろしいですか。 ◎保育サービス課長   例えば人員に関しましては、配置基準というのがあるのはご存じかと思うんですけれども、私立園については様々な加算により、基準を超えて職員配置ができるように加算がございますので、そこは各園の判断でしているものというふうにこちらのほうは判断しているところでございます。 ◆石川すみえ   次、研修の実施っていうところで資料に書いてあるのが、これは令和3年度、行った保育に関連する研修の全ての回数と参加人数という理解でよろしいですか。研修も本当にいろんな種類があるかと思うんですけども、全てのプログラムのことを指しているものでしょうか。 ◎保育運営課長   おっしゃるとおり、全ての研修を表したものでございます。 ◆石川すみえ   そうすると、不適切保育についての研修とかではないっていうことと、あと不適切保育を未然に防ぐための、私は管理職、園長さんたちや法人の理事長さんたちへの研修が必要なのではないかなと思うんですけども、そういった予定って今ありますかね。 ◎保育運営課長   ご指摘のとおり、やはり管理をする立場の側が適切なマネジメントを行うための研修が必要であるという認識はしておりまして、実際、令和4年度のものですけれども、人権ですとか、あるいは管理者としての園長向けの研修というのはやっているところでございます。 ◆石川すみえ   風通しのよい職場にするために、マネジメントが本当に求められてますので、マネジメント、組織づくりのための管理職向けの研修っていうのをしていただきたいと思いますし、ただ同時に、どの現場も管理職が実際の保育に入っているっていう状況もきちんと踏まえるべきかなと思います。あと、(4)の勤務状況改善の取組のところで、区立保育園に業務支援システムを導入したっていうのがあるんですけども、これは当初予算の目玉になっていたiPadのことでよろしいですかね。 ◎保育運営課長   そのとおりでございます。 ○委員長   石川委員の質疑が20分を過ぎましたので、ほかに質疑のある方。 ◆南雲由子   先日、中央区の事例をお伺いして、オンラインでの勉強会のお話をお伺いしたんですけれども、中央区ではもともと民間の保育園を運営していた経験がある方、多分40代ぐらいの職員の方を区が特命の職員の方として、区が期間限定で、期限付で雇っていて、その今仕組みづくりってことを進められているっていう話でした。一番印象的だったのが、未然防止のために日々現場に行っていて、その調査をした結果から自治体独自のルールをつくっていくっていうところで、何かそれは国にはできなくて基礎自治体だからこそできることだし、今これだけ保育の状況がすごく目まぐるしく変わってく中で、非常に重要な姿勢かなというふうに感じました。そこで2点お伺いしたいんですけれども、1点は板橋区で現場からルール化するっていうことができてるのかどうか、現状を教えていただきたいのと、もう一つ、保育の質っていうことについて、特命で職員を付けるなどして、保育の質について取り組んでいく必要があるのかなと思うんですが、見解をお伺いします。 ◎保育サービス課長   現場からのルールづくりということなんですけれども、板橋区におきましても、事故防止と事故発生時対応、不適切保育のことも含めて、様々な注意喚起ということで、現場の退職園長さんたちですね、その方たちに今巡回支援指導をしていただいているんですけれども、その職員で、そちらのマニュアル的なものですね、そういったものは作成しているところでございます。作成したマニュアルにつきましては、区内の認可外も含めた全園に巡回指導のときにお持ちして、こちらを参考にしてくださいということでお話ししているところでございます。 ◎保育運営課長   法律の話ですけれども、1点目に関わりまして、基本的にルールですとかマニュアルといったものについては、現場の保育士のほうがPTなりいろんな園長会等を通じて検討して、それを毎年更新しているという現状がございます。それから2点目につきましては、そういった手法があるということをお聞きしましたので、ちょっと今後研究していければなというふうに考えております。 ◆竹内愛   今、区としてマニュアル的なものがあるというふうな答弁だったと思うんですけれども、マニュアルがあるんですか。 ◎保育サービス課長   不適切保育に特化した区のマニュアルというものはないんですけれども、事故防止と事故発生時対応という中に不適切保育も含めて、例えば昨年話題になった置き去りのお話とか、あとアレルギー対応とか、そういったのも含めて重大事故を出さないようにということでまとめたマニュアル、ですから、不適切保育に特化したものではないんですけれども、保育全般に関するマニュアルというものはございます。 ◆竹内愛   令和3年の3月に、株式会社キャンサースキャンというところが国のほうの委託を受けて報告書をまとめているんですけれども、これが不適切な保育の未然防止及び発生時の対応についての手引きというふうになっていまして、この中で、市区町村・都道府県による整理ということが必要ですよというふうになっているんですが、先ほど石川委員も言いましたけども、不適切な保育ということについて考え方が整理されている自治体が少ないと、市区町村では20%、児相設置市で33%しかないというふうに指摘をされているんですね。その上で、自治体としての不適切保育とは何かというガイドラインをきちんとつくる必要がありますよってことを言っているんですが、そのことについては何か検討されたんでしょうか。 ◎保育サービス課長   私ども、先ほど全般的な事故防止のマニュアルというものがあると申し上げたんですけれども、今来年度に向けて改定中でございまして、その中で、不適切保育というところも今以上に充実させて改定したいと考えているところでございます。 ◆竹内愛   よかったなと思います。以前伺ったときには、あまりそういった明確なお話が伺えなかったので、何もやっていないとか何も考えていないとは思っていないんですけれども、国のほうも研究機関も言っているのは、文書で誰もが確認できる、それを共有することが大事だというふうに言ってるんですね。事件が起きたときとか事故が起きたときに、口頭で共有しましたっていうだけでは駄目なんですよ。なので、きちんと自治体としての指針やガイドライン、マニュアルというのを明確にする必要があるというふうに思います。12月27日の通達で、不適切保育への対応等に関する実態調査についてということを厚労省が行っているということで、恐らくこれにお答えするんだと思うんですけれども、この中でも、相談窓口を設置していますかという設問があるんです。板橋区は、そうした虐待や不適切保育があったときにここに相談してくださいっていうところが明確にはなっていないというふうに思うんですね。家庭とかだと児相とかになると思うんですけども、あまり保育園で起きている不適切保育やそういった虐待などについて、どこに相談していいか分からない、または、児相に相談したら、こちらではそれは対応できませんと言われてしまったとか、そういうケースがあるので、やっぱりガイドラインの中でどこが窓口になるのかということを明確にする必要があると思うんですけども、その点についてもいかがでしょうか。 ◎保育サービス課長   必要に応じて、そちらのあたりも記載させていただければと思います。また、このガイドラインについても、今各園に配っていますけれども、ホームページで皆様が見られるように公開してもいいかなというふうに考えているところでございます。 ◆竹内愛   児童相談所設置自治体になりましたので、直接的な権限がありますから、今までと同じではなく、やっぱり一歩踏み込んだ姿勢っていうのをしっかりと示していただきたいというふうに思いますので、ぜひ検討をお願いしたいというふうに思います。 ◎保育運営課長   資料の中で、窓口につきましては、電話の相談窓口を設けているということも案内しておりますので、現状でもそういったものがあるということは一言申し添えさせていただければと思います。 ○委員長 
     さらに質疑がありましたら挙手願います。 ◆石川すみえ   続きで、iPadはたしか当初では全区立園にっていうふうになってたかなと思うんですけども、現状どうなってるのか教えてください。 ◎保育運営課長   現状では、先行する5園でのみ実施しているところでございます。 ◆石川すみえ   どうして5園のみなんですか。 ◎保育運営課長   最初から全園でスタートするということもあったんですけれども、まずは保護者の方の負担も少なくなるように、できるところからやる、保護者の方のスマートフォンでの連絡のやり取りをするというところから始めまして、先行する5園について登退園でのシステムを導入するということを考えております。 ◆石川すみえ   半導体の影響とか、そういったことはなかったか。もともと先行5園でのスタートという予定でしたでしょうか。 ◎保育運営課長   当初は、全部でやるということも考えておりました。委員がおっしゃるとおり、半導体不足の影響というものもありますけれども、それと併せまして、一斉にスタートさせるということよりも、ご負担なく少しずつ、スムーズにスタートさせることが優先かなというふうに考えまして、先行する5園で様々なデータを取りながら改善を重ねていくという手法を取ったものでございます。 ◆石川すみえ   そのiPadは、Wi-Fi状況が整備されていて、要はiPadが来て登退園だけでまずはするといっても、Wi-Fiの環境が各園そろっている、整備されている園じゃないとあまり機能も生かせないのじゃないかなと思うんですけども、その辺の環境整備も進んでるんですか。 ◎保育運営課長   こちらはWi-Fiではありませんで、いわゆるSIM、携帯電話と同じように、それ単独で通信ができるようなしつらえとなっております。 ○委員長   本件につきまして、この程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、所管事項に関する質疑を行います。  本制度は執行機関へ現状の確認、説明を求める制度であり、意見を述べる場ではありませんので、要旨、論点に従い簡潔にお願いいたします。  初めに、区立保育園における区職員の現状について、2委員より通告がございます。  竹内委員、石川委員の順に質疑を行います。  それでは、竹内委員、質疑をお願いいたします。 ◆竹内愛   このまま、このとおりなんですけども、区立保育園の区職員の現状について、まず職員の欠員があるのかどうか、それについてお伺いします。 ◎保育運営課長   昨年12月1日時点での数値となりますけれども、産休・育休での欠員が11人、それから病気休暇・休職等で2人という現状がございます。 ◆竹内愛   その欠員に対しての代替措置、代替職員の配置っていうのはどうなっていますか。 ◎保育運営課長   言葉足らずで失礼いたしました。年度内に産休・育休を取得しておりまして、今申し上げた数字については、その職員が充てられていないのがそれぞれ11人、2人という現状でございます。 ◆竹内愛   そうすると、今現状では産休・育休・病休などによって、13名が欠員ということでよろしいでしょうか。 ◎保育運営課長   12月1日時点での数字ということになりますけれども、これは欠員が生じた後も日々会計年度任用職員の募集というものをやっておりますので、その数字については変動があるということはご理解いただければと思います。 ◆竹内愛   会計年度任用職員で補足されているんですか。 ◎保育運営課長   現状ということであればこの数字かなと思うんですけれども、すみません、ちょっと日々変動があるものですから、確たることについては、この場では控えさせていただければと思います。 ◆竹内愛   それでは、次に時間外勤務の発生状況についてお伺いしたいんですけれども、時間外勤務については申請制を用いているということなんですけれども、以前現場の方から、実際には時間外勤務、いわゆるサービス残業が発生していますっていう訴えをお聞きしていました。その是正のためにもということで、区のほうも、タイムカードというか、出退勤の管理をするってことで着手をされたと思うんですが、その後、その時間外勤務の発生状況についてどのような調査を行っているのかお伺いします。 ◎保育運営課長   時間外に関する調査というものは特段しておりませんけれども、システムで一元的に管理できるものですから、その数字を見れば、大体どのぐらいの時間、超過勤務をしているかということは把握できるようになっております。 ◆竹内愛   そうすると、申請があった時間と実際に出退勤の管理されている時間のそごがないかどうかっていうのは、突き合わせはされていますか。 ◎保育運営課長   これは令和3年10月からのシステムなんですけれども、こちらについては時間をある程度、正確に把握できるようになっておりまして、退勤をした時間と、それから超過勤務の時間とがずれていた場合、所定の時間が過ぎていた場合には、エラーが返ってくるということになっております。したがって、例えば7時まで超過勤務を出しました、でも帰るのが8時ですということになりますれば、それはエラーという形で、園長なりほかの職員からこれはちょっとどうなんですかと、きちんとやった分についてはきちんとつけてくださいという指導がなされるようになっておりますので、そういう意味では、サービス残業というものはない、なくなっているというふうに考えております。 ◆竹内愛   そうすると、申請していなくても、後から時間管理を突き合わせた結果、それがずれていた場合には、その分をきちんと申請して支給されているということなのかどうかっていうことが1点と、その時間がどのぐらいあったのかっていうのを教えていただきたい。後で資料で結構ですので、後でご報告いただきたいんですが、いかがでしょうか。 ◎保育運営課長   まず、2点目のほうなんですけれども、どのような形で出せるかということについてはご相談させていただければと思います。それから、1点目のそごの部分ですけれども、退勤時間と勤務の時間が必ず一致するというわけではないと思うんです。勤務は例えば7時までやりました、それから着替えをして、退勤するのが7時10分になりましたということもあると思いますけれども、基本的には勤務の時間で考えている、超過勤務は出してもらってるというふうに考えております。 ◆竹内愛   それはとても問題がある発言なんですけども、普通、着替えの時間って勤務時間なんですよ。なので、もしかして時間外勤務に対する認識が、もしずれているんだとすれば、それは区としてきちんと是正をしていただきたいし、時間外勤務や勤務時間の考え方について整理をした上で、サービス残業等が起きないようにきちんと精査をしていただきたいなというふうに思います。 ○委員長   次に、石川委員。 ◆石川すみえ   いいです。 ○委員長   次に、保育園の入園申込状況について、2委員より通告がございます。  要旨、論点に従い、竹内委員、石川委員の順に質疑を行います。  それでは、竹内委員より質疑をお願いいたします。 ◆竹内愛   申込み件数について、第1次が終わりましたので、数を教えていただきたいのと、要支援児の申込み件数も併せてお願いします。 ◎保育サービス課長   1次の申込み件数でございますけれども、継続・転園希望を含めると1万2,659人で、前年度より136人減っています。うち、新規の申込みは2,590人で、前年比マイナス131人ということになります。次に、要支援児でございます。要支援児の新規申込みは36人でございまして、前年比5人増えているというところでございます。 ◆竹内愛   受入れ可能数も併せて教えてください。 ◎保育サービス課長   定員につきましては、今回1万3,818人、定員のほうは設定しているところでございます。 ◆竹内愛   待機児童の見通しについてなんですけれども、受入れ可能数と申込み件数を見る限りは足りているっていうふうになるんですが、歳児別にすると決してそうはならないと思うんで、現状での待機児童の見通しについてお伺いしたいんですけれども、第1次の時点での保留数を教えてください。 ◎保育サービス課長   保留数は、まだ今調整中ですので、保留のほうははっきりとした数字はお示しできないところなんですけれども、前年度、1次の選考のときに、申込みの中で大体96%の方が決定は、内定はしているところでございます。本件に関しても、ほぼ同様の割合で内定はするという見込みを今立てているところでございます。 ◆竹内愛   今の時点でこうなりますっていうのは言いにくいのかなと思うんですが、いわゆる実質待機児については限りなくゼロに近い形になるのかなっていうことと、実質じゃない待機児、私たちはそっちで待機児というふうに考えているんですが、そちらのほうについては今年度同様程度ぐらいの感覚なのか、その辺について見通しをお伺いしたいと思います。 ◎保育サービス課長   例えば転園を希望されている方は、昨年も在園はありますけど、転園はできなかったというような例がございます。その場合は、待機児に入らないというカテゴリーになるんですけれども、そういった例は本年も多少出るかなというふうに今は見通しているところでございます。 ○委員長   石川委員、質問はありますか。 ◆石川すみえ   いや、いいです。 ○委員長   以上で所管事項に関する質疑を終了します。  以上で全ての議題が終了いたしました。  よって、明日の委員会は開催いたしませんので、よろしくお願いいたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   以上をもちまして、文教児童委員会を閉会いたします。...